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             がらんとした境内      マウスを載せれば写真が変わります
 テレビも新聞も、新型コロナウイルスの話題が大勢を占めるようになりました。今の時期は季節や花の話題が少ないですが、桜が開花する頃には終息に向かっていることを願います。
 京都はこの影響で訪れる人がすっかり減って、閑散期ということも手伝って、観光地はかなり空いています。普段は人だらけで行く気がしない観光地を、この機会に訪れたという京都在住の方の話を、度々耳にしました。「これぐらいがちょうどいい」というのが、観光に携わっていない大方の京都人の意見のようです。
 真如堂は紅葉期以外は常にガラガラ。今日も観光客らしい方をほとんど見かけませんでした。
 昨日・今日と、比叡山や愛宕山などの京都を取り巻く山の端がうっすら雪化粧をしました。少し冷え込んでいますが、結氷するほどではありません。少々寒くても、もう早春。いろいろな花も咲き始めて、春への流れは止められません。




        春 寒 に 入 れ り 迷 路 に 又 入 れ り      相生垣瓜人





この木だけ見頃です / 山茱萸の花の黄とお堂の向こうに大文字の火床 マウスを載せれば写真が変わります
 染井吉野の開花予想が出始めましたが、京都は3月18〜20日程度と、例年よりもずいぶん早くなっています。これからの気温次第ではまだ流動的ですが、4月にはもう桜の花は見られない可能性も大きいでしょう。
 鴬の声は20日に初めて聞いて以来、2日に1回程度は聞いています。平年は3月1日ですから、少し早かったようです。
 境内の馬酔木や山茱萸の開花も早いですが、いずれもいち早く咲いているのは1、2本で、他の木はまだ蕾だったりします。個体差も大きいようです。
 今後一ヶ月の天気予報では、気温は80%の確率で平年よりも高くなり、雨は少し多め、日照時間は少し短くなるそうです。花は何でも早く咲くと思っていたほうがいいでしょうね。
 いずれにしても、新型ウイルスが一段落しないと、春や花を落ち着いて楽しむ気持ちになれないという方も多いのではないでしょうか?
 手洗い、うがいをしっかりしていただいてウイルスを予防していただいた上で、人混みを避けたところで春の兆しをお楽しみください。




        カ レ ン ダ ー の 巻 癖 と れ て 二 月 尽      種市清子