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  工事中の赤きコーンが目を惹く本堂前 /‘主張’の少ない正面参道 マウスを載せれば写真が変わります
 今季初の冬日(最低気温が0度未満の日)。今朝の最低気温は−0.5度でした。
 夕べ、寝ている時に寒くて目が覚めたので、風邪でも引いたのかと思いましたが、夜8時頃から今朝9時までずっと0度台かそれ以下。本当に寒かったのですね。
 でも、昨日も境内では氷が張りました。時には雪もかなり降って風もあり、視覚的にも体感的にも、昨日の朝のほうが寒く感じました。
 気象庁の統計によると、明治、大正時代は京都で冬日が年100日を超える年も珍しくなかったといいますから、最近いかに温かくなっているかがわかります。私が知る限りでも、寒い日が少なくなっています。
 もちろん、寒々とした境内にはほとんど人影がありません。人の姿を見つけたと思ったら、境内の掃除をする職員さん。また、人が少なくて作業のしやすいこの時期を狙って、石屋さんが石畳の補修などをしていました。




       名 ば か り の 春 立 つ 風 に 頬 裂 か る      近藤紅泉





      この木以外はまだ咲かず / 冬の陽光を受ける水仙  マウスを載せれば写真が変わります
 花の様子は、ここしばらくほとんど停滞気味です。馬酔木もあまり咲き進んでいませんし、水仙もまだ絶好調。代わり映えしない写真になってしまいました。
 一番変わっていたのは、本堂裏の山茱萸の実が一つもなくなっていたことです。
 1週間ほど前に紫陽花園で寒肥を施す作業をしていた時には、遠目にもまだ実がたくさん付いていました。散歩で通りがかった人とも、「今年は鳥が食べに来ませんねぇ」と話しました。それが、すっかり無くなっていました。
 山茱萸の梢をたくさんのヒヨドリが渡り歩いていました。‘犯人’はこの子たちです。苦くて美味しくない実ですが、鳥の味覚には合うのでしょう。
 他の実を見てみると、千両はなくなっていましたが、万両はまだ残っていました。南天はまだいっぱい残っていました。なくなるのは時間の問題でしょうか?
 もうしばらく寒さは続くようです。時節柄、体調にはくれぐれもご注意ください。




     食  べ  残  す  鳥  の  赤  き  実  壺  に  挿  す      阿部みどり女