2/7版
夕べ、寝ている時に寒くて目が覚めたので、風邪でも引いたのかと思いましたが、夜8時頃から今朝9時までずっと0度台かそれ以下。本当に寒かったのですね。 でも、昨日も境内では氷が張りました。時には雪もかなり降って風もあり、視覚的にも体感的にも、昨日の朝のほうが寒く感じました。 気象庁の統計によると、明治、大正時代は京都で冬日が年100日を超える年も珍しくなかったといいますから、最近いかに温かくなっているかがわかります。私が知る限りでも、寒い日が少なくなっています。 もちろん、寒々とした境内にはほとんど人影がありません。人の姿を見つけたと思ったら、境内の掃除をする職員さん。また、人が少なくて作業のしやすいこの時期を狙って、石屋さんが石畳の補修などをしていました。 名 ば か り の 春 立 つ 風 に 頬 裂 か る 近藤紅泉
一番変わっていたのは、本堂裏の山茱萸の実が一つもなくなっていたことです。 1週間ほど前に紫陽花園で寒肥を施す作業をしていた時には、遠目にもまだ実がたくさん付いていました。散歩で通りがかった人とも、「今年は鳥が食べに来ませんねぇ」と話しました。それが、すっかり無くなっていました。 山茱萸の梢をたくさんのヒヨドリが渡り歩いていました。‘犯人’はこの子たちです。苦くて美味しくない実ですが、鳥の味覚には合うのでしょう。 他の実を見てみると、千両はなくなっていましたが、万両はまだ残っていました。南天はまだいっぱい残っていました。なくなるのは時間の問題でしょうか? もうしばらく寒さは続くようです。時節柄、体調にはくれぐれもご注意ください。 食 べ 残 す 鳥 の 赤 き 実 壺 に 挿 す 阿部みどり女 | ||
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