1/24版
朝の最低気温は9.1度と、この時期の平均の最高気温よりも高いぐらいで、最高気温は13.6度と3月中旬並みでした。境内を歩いている人の中には、コートなどを着ていない人もいました。 天気予報でも春雨前線のような前線が日本に横たわっていて、スッキリしない天気日が続くと告げています。寒中なのに、寒くない日が続きそうです。 昨日は20ミリを超える雨が降りました。真如堂では、元貫主の本葬が行われていましたが、一時はお堂の中まで雨音が聞こえてくるほど強く降っていました。今朝は、雨に洗われた境内が清々しく感じられまた。
石畳がまだ濡れていたり、地面がぬかるんでいたりして、気をつけて歩かなければなりませんが、風もなく少しも寒くないので、ゆっくり散策していられます。 この冬、境内で氷が張ったのは3回だったでしょうか。同じ境内でも、たとえば本堂と塔頭付近、墓地などでは、微妙に温度が違うので、墓地では氷が張っていても自坊の庭では張っていないということがあります。この冬は、そんな微妙に結氷するような日しかまだありません。 この先の1か月予報では、気温はほぼ確実に高く、降水量も多目です。 この気候は植物にも影響を及ぼすでしょう。 秋を経て休眠期に入った植物は、冬の低温に一定期間さらされると休眠から目覚めます。これを「休眠打破」といいます。ある程度の低温にある程度の期間さらされないと、春の開花が遅れたりすることがあって、桜などは冬が暖かすぎたりすると開花時期が遅れることがあります。あたたかいから、桜の開花が早くなるというわけでもないのです。 いろいろな花にも、今年は異変が起きるかも知れません。もちろん、紅葉にも。前回も書きましたが、害虫の大量発生も心配です。 冬 ぬ く し 老 の 心 も 華 や ぎ て 高浜虚子
何でもかんでも早いかというとそうでもなく、すみれはまだ咲いていません。早咲きの玄海つつじは、小さくいじけたような花が何輪か咲いています。咲いてから、「早かった」と思っているでしょう。 水仙は絶好調です。鐘楼の周りや自坊の前でたくさん咲いて、近くを通ると甘い香りが漂ってきます。雪が降って花が倒されないのも、水仙には好都合です。まだしばらくは楽しませてくれそうです。 今日は冬の清々しい境内を楽しむにはちょうどよい日でした。もう少し晴れてくれればなおさらよかったのですが、まぁ、こんなものでしょう。 インフルエンザには、まだまだ十分にご注意ください。 月 よ り も く ら き と も し び 花 馬 酔 木 山口青邨 | |||
|