12/27版
今朝は気温は低くなかったのですが、北西の風が吹いて、気温以上に寒く感じられました。時折、15メートルぐらいの突風も吹いて、思わず身をかがめることもありました。 時雨と晴れを繰り返し、晴れてきたと思って油断していると、ザァーッと降って来ます。雨雲レーダーを見ると、まばらな雨雲が北西から次々とやってくるのがわかります。 いかにも冬の京都らしい空模様で、年の瀬感が募りました。あちこちで虹も出ていたようです。
年老いた職員さんが、薄いビニールの合羽を着て落ち葉掃除をしていました。「葉っぱも濡れて掃除しにくいし、風邪でも引いたら大変でしょう」と言いましたが、落ち葉掃除が捗ってなくて焦っているのだそうです。そういえば、例年ならばもうとっくに片付いているはずの本堂裏や自坊の前などの落ち葉が、まだそのまま手付かずの状態です。今年中に片付けるのは無理でしょう。お正月にお越しになれば、茶色くなった敷き紅葉の光景が見られるかも知れません。 自坊の周りも、まだ落葉しきっていないもみじがあって、早く落ちてくれないかと待っている状態です。外の掃除を終わらせてしまいたいのですが・・・。 あっという間に境内の景色も変わり、紅葉期の喧噪が嘘のようです。これがいつもの真如堂です。 時 雨 雲 冷 え し た た か に 落 し ゆ く 山田みづえ
写真を撮ろうと近付いたら、甘い香りが漂ってきました。この甘い香りには、鎮静作用があって、心が穏やかになり、呼吸を安定させ、血圧を下げるといわれています。水仙には種が出来るわけでもないので、虫を呼び寄せる必要もありません。どうしてこんなに魅惑的な香りを漂わせるのでしょう? 本堂裏の山茱萸の実も、まだ真っ赤ですが、少し張りを失ってきました。これだけたくさんなっていても、鳥が見向きもしません。私も食べてみましたが、渋くて不味いのです。鳥の口にも合わないのでしょうね。 南天や千両の実も、寒さに当たって、とても綺麗な赤色になりました。南天の実はお正月の松竹梅に添えるので、大方は近日中に採りますが、そのままにしておいた千両はあっという間になくなっていきます。これは、鳥には美味しいのでしょうね。 いろいろと災害の多かった令和元年でしたが、来る年が平和で穏やかな年になりますように。皆さまのご健勝を祈念申し上げます。 数 へ 日 の ひ と 日 ひ と 日 と そ ば だ て る 井沢正江 |