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      残る葉も疎らな正面参道 / すっかり冬木立  マウスを載せれば写真が変わります
 今日の最低気温は7.7度。コートを着ずに僧衣だけでバイクに乗っていても、絶えられないほどの寒さではありませんでした。でも、最高気温は12度で、あまり温度差のない1日でした。
 境内の紅葉も最終盤。ところどころに残っている紅葉を目がけて、人が集まっておられます。
 今になって色が冴えてきた木もあれば、茶色くなってチリチリに縮れてしまった木もあります。紅くならずに、黄色で終わって行く木もあります。木それぞれの紅葉があり、‘一仕事’終えて本格的な冬を迎えようとしています。


     残された見所の自坊の前 / 銀杏はすっかり落葉    マウスを載せれば写真が変わります
 訪れる人はすっかり少なくなりました。写真を撮るのが目的らしい人がわずかになり、散策をされる方がゆっくりと境内を歩いておられる姿が印象的です。
 紅葉の盛りの時は、まだ薄暗いうちから、夕方暗くなるまで、必死に写真を撮る人がたくさんおられました。赤い葉っぱのアップばかり撮る人もおられて、「お寺の境内に来たのだから、それらしい写真を撮ればいいのに」と思うことも多かったです。
 着物を着た外国人の姿も見なくなりました。日本的なマナーに反する行動も多いので、お越しにならなくなって、正直ホッとしています。
 静かになった境内。これからはゆっくり残り紅葉が楽しめます。日の当たるベンチでお弁当を食べるのもいいでしょう。落ち葉の中を、カサコソ音を立てて歩くのも楽しいです。
 やっとそんな日が戻ってきて、いつもの真如堂に戻りつつあります。




      遠  い  木  が  見  え  て  く  る  夕  十  二  月     能村登四郎





         裸木となった「花の木」 / 落ち葉集積中  マウスを載せれば写真が変わります
 樹種によってはすっかり落葉した木もあります。桜もほとんど散っています。もみじは、まだ綺麗な葉が付いている木もあれば、ほとんど落葉している木もあります。植わっている場所の環境にも因るでしょうし、違うDNAを持っている大半でしょうから、そんな違いも出てきます。これがもし一様なら、なんとつまらないことでしょう。
 ただ、掃除をする立場からすると、一気に落ちてくれると、どんなに有り難いでしょう。さっき掃除をしたのに、また葉っぱだらけということも少なくありません。でも、それがまた落ち葉掃除の醍醐味なのです。
 集めた落ち葉は、近くの総合支援学校にピストン運送して、そこの畑の堆肥として活用してもらっています。ただ、量的に多すぎたり、銀杏の葉っぱなど堆肥に向かないものなどは、パッカー車を頼んで回収して貰ってもいます。
 今年は落葉が遅れているので、大晦日までに落ち葉掃除が終わらないかも知れません。正月早々に掃除をするわけにもいきませんので、どうしようかなぁ〜
 今年もあと半月。昼間は落ち葉掃除、夜は年始準備と多忙な季節です。




     そ  れ  ぞ  れ  の  性  も  あ  ら  わ  に  冬  木  立     飯沼しほ女