11/29版
夕べから今朝にかけては雨も少し降りました。東京は雨続きのようですが、京都は10日ぶりの雨でした。乾いていた木々の葉っぱも、オシメリがうれしそうでした。 10月があたたかかったので、「今年の紅葉は遅いだろう」と思っていたのが、11月の急な冷え込みで一気に色付き、「今年は期待できるかも知れない」と思ったものの、また冷え込みが足らずに綺麗になり切らず、逆に例年よりも早く終息に向かいつつあります。 例年なら、今から一番綺麗な時期を迎えることが多いのですが、本堂の裏を除いて終わりが見えてきました。枝に付いたままチリチリに縮れていたり、紅くならずに茶色くなってしまったもみじも多く、紅くなっていても澄んだ色になり切っていません。
本当に綺麗な紅葉は10年に1度くらいだという方もおられます。かつてはそうだったのかも知れませんが、そのスパンはもっと長くなってきた気がしますし、温暖化というマイナス要因もありますので、すべての木が綺麗になることは、もうないのではないだろうかとも思います。 紅葉もあと7日ほどでしょうか。ハッと息を呑むような紅葉にはまだ出会えていないので、有終の美を飾って欲しいです。 裏 を 見 せ お も て を 見 せ て 散 る 紅 葉 中田加賀次
この時期の京都はホテルが取れないという声をよく聞きました。宿泊客数は今でも増加する一方、客室数は2015〜2018年の3年間で約1・5倍に増えたために、客室稼働率の低下が続いていて、価格競争が激化しているそうです。収益悪化などへの懸念から、ホテル売却の動きも出始めています。京都がいっぱいだったら大津などに泊まるということがありましたが、京都のホテルが空いてきたので、大津などの宿泊者は大きく減っているそうです。 京都市の行政も市民生活に支障のない観光施策に変えようとしていますので、ここ数年で状況が変わるかも知れません。観光に関わる人以外は、最近のオーバーツーリズムに迷惑を蒙っているだけですから、変えていくことが急務でしょう。 さて、真如堂の紅葉も、後は本堂の裏を残すだけになっていきます。はたして、素晴らしい紅葉が見られるでしょうか? 見せて欲しいなぁ〜 た ま し い の ひ と つ が 透 け て 冬 紅 葉 津根元 潮 |