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明日から3連休という方もおられるでしょう。秋雨前線がやっと東の方へ移動をし始めて、お天気が安定してきました。本当に大荒れの10月でした。 まだ10月の気候の統計が出ていないようですが、10月としては観測史上一番あたたかかったかも知れないそうです。ついこの前まで暑かったですもの。今日は昼間はぐんぐん気温が上がるものの、朝晩は冷えるとか。体がまだ寒さに慣れていません。
境内も秋色が深まってきましたが、もみじはまだほとんど緑です。他を抜いて既に紅くなっているのは、枯れかけていたり弱っている木や枝ですから、基準からは外さなければいけません。。 紅葉情報がテレビでも放送されるようになりましたが、京都市内のお寺でも「色付きはじめ」などと表示されているところがありました。思わず、「えっ、ウソ!」と口から出てしまいましたが、アンケートに答えたそのお寺の人が、紅葉や木々の様子にあまり関心のない人か、穿った見方をすると、人を呼び込もうとしてそう答えたとしか思えません。まだ、ほぼ緑です。 でも、お天気がいいと、木々の色付きをそこそこ楽しめる季節にはなってきました。「紅葉を見に行く」とは思わずに、秋を楽しむつもりでお出かけください。 今 日 と い ふ 十 一 月 の 得 難 き 日 稲畑汀子
自坊の中では「十月桜」がやっと咲き始めました。つい最近まで落葉しなかったので、花もずいぶん遅れました。まだわずかしか咲いていませんが、あたたかいためか、花が大きいです。高い枝の先っぽにちょっとだけ咲いているので、写真を撮るのは断念しました。 同じく、自坊の中では、菊渓菊や野路菊といった珍しい菊も咲き始めようとしています。こちらは控えめな花ですので、興味のある方は門内まで見にいらっしゃってください。 気をつけて参道を歩いていると、団栗なども拾うこともできます。お茶の実や椿の実も落ちています。 木に絡みついているような蔓を見ると、小さな「芋」が付いていることがあります。「むかご」、自然薯の肉芽です。かき揚げやむかご飯にして食べると美味しく、季節を感じることができますが、大量には採れないので、賞味できるのは年に1回程度。今は、見つけては蓄えるを繰り返しています。 晩秋から初冬にかけて、いろいろと楽しみなことも増えてきそうです。 天 を 見 ず 青 団 栗 を 拾 ふ ま で 望月精光 |