11/1版 




          もみじの緑、桜の朱/百日紅の紅葉   マウスを載せれば写真が変わります
 11月になりました。今朝は外の掃除をすると、手が少し冷たくて、手袋が欲しいなぁと思いました。昨日の昼間に掃除をした時は、腰に蚊取り線香をぶら下げていました。しぶとい蚊が残っていたのですね。
 明日から3連休という方もおられるでしょう。秋雨前線がやっと東の方へ移動をし始めて、お天気が安定してきました。本当に大荒れの10月でした。
 まだ10月の気候の統計が出ていないようですが、10月としては観測史上一番あたたかかったかも知れないそうです。ついこの前まで暑かったですもの。今日は昼間はぐんぐん気温が上がるものの、朝晩は冷えるとか。体がまだ寒さに慣れていません。

紅葉しているところをピックアップ! / 本堂脇の参道のもみじは緑色 マウスを載せれば写真が変わります
 11月も12月も、平年よりも気温が高い予想です。そうなると困るのは、紅葉の色付きです。
 境内も秋色が深まってきましたが、もみじはまだほとんど緑です。他を抜いて既に紅くなっているのは、枯れかけていたり弱っている木や枝ですから、基準からは外さなければいけません。。
 紅葉情報がテレビでも放送されるようになりましたが、京都市内のお寺でも「色付きはじめ」などと表示されているところがありました。思わず、「えっ、ウソ!」と口から出てしまいましたが、アンケートに答えたそのお寺の人が、紅葉や木々の様子にあまり関心のない人か、穿った見方をすると、人を呼び込もうとしてそう答えたとしか思えません。まだ、ほぼ緑です。
 でも、お天気がいいと、木々の色付きをそこそこ楽しめる季節にはなってきました。「紅葉を見に行く」とは思わずに、秋を楽しむつもりでお出かけください。




        今 日 と い ふ  十 一 月 の 得 難 き 日     稲畑汀子





           白椿に光差す / むかごの実    マウスを載せれば写真が変わります
 いろいろな花がほとんど終わってしまいました。これからは、わずかながら早咲きの椿が楽しめます。
 自坊の中では「十月桜」がやっと咲き始めました。つい最近まで落葉しなかったので、花もずいぶん遅れました。まだわずかしか咲いていませんが、あたたかいためか、花が大きいです。高い枝の先っぽにちょっとだけ咲いているので、写真を撮るのは断念しました。
 同じく、自坊の中では、菊渓菊や野路菊といった珍しい菊も咲き始めようとしています。こちらは控えめな花ですので、興味のある方は門内まで見にいらっしゃってください。
 気をつけて参道を歩いていると、団栗なども拾うこともできます。お茶の実や椿の実も落ちています。
 木に絡みついているような蔓を見ると、小さな「芋」が付いていることがあります。「むかご」、自然薯の肉芽です。かき揚げやむかご飯にして食べると美味しく、季節を感じることができますが、大量には採れないので、賞味できるのは年に1回程度。今は、見つけては蓄えるを繰り返しています。
 晩秋から初冬にかけて、いろいろと楽しみなことも増えてきそうです。




        天 を 見 ず  青 団 栗 を 拾 ふ ま で     望月精光