10/20版 




花の木は先っぽから紅葉 / 桜はずいぶん前から紅葉して散っています マウスを載せれば写真が変わります
 10月というとお天気がいいイメージが強いのですが、今年は様子がちょっと違います。10月初旬はまだよかったものの、中旬は台風の影響もあって大きく崩れ、その後もあまりパッとしない、薄曇りのお天気でした。
 今日は快晴を期待していたのですが、雲の間から青空が覗く程度で、スカッとは晴れてくれませんでした。
 それでも、運動会やお祭り、イベントがたくさん通り行われる、秋らしい日曜になりました。
 境内も「そうだ 京都、行こう」の影響で人が増え続けています。CMをご覧になって、「もう紅葉している!」とお越しになった方は、さぞかし落胆されているでしょう。境内はまだほとんど緑です。

         境内のもみじはまだほとんど緑です    マウスを載せれば写真が変わります
 高地ではないのですから、10月から紅葉しているわけがないのですが、CMなどでご覧になると、その光景が見られると思ってしまわれるのでしょうね。「テレビで見たのと違う」「ポスターのほうが綺麗だった」と仰る方も必ずおられます。
 本当に綺麗な時期は限られていますし、境内の場所によってもずいぶん差がありますし、CMや雑誌などはすべて‘着色’されて、‘現実’ではありませんから、その通りの紅葉はまず見ることができません。
 ただ、境内に住んでいる者の‘特権’として、CM以上に綺麗な瞬間に出会えることもあります。でも、そんなことは、紅葉シーズンを通して1回あるかないか程度です。
 境内はまだまだ緑。本格的な紅葉までは、あと1か月はお待ちください。




       風  な  き  に  桜  紅  葉  の  は  ら  は  ら  と     前川千恵子





    もみじの枝を避けながら正面参道を登る御輿 / 太鼓の奉納 マウスを載せれば写真が変わります
 今日は、真如堂の鎮守である日吉神社の神幸祭。御神輿が氏子の住む区域を回った後、本堂前に参来しました。
 日吉神社は、比叡山の鎮守である日吉山王を勧請して、約800年前に作られたとされています。応仁の乱などで真如堂が転々とする間も神社はここのあって、吉田家(神社)と相謀って祭事を維持したようです。
 御神像は地蔵菩薩立像と神猿の木像。地蔵菩薩は十禅師大明神と天之子八根命を重ね合わせたものの本地仏で、猿は日吉神の使者とされたのが由来だそうです。
 午後、遠くから聞こえていた太鼓や笛の音がだんだん近付いて来ました。笛や太鼓の音が大きくなるのを見計らって本堂前に出仕。御輿が本堂前に据えられた後、真如堂一山の僧衆が読経する中、神主さんや氏子総代の人たちが焼香参拝。子供たちの太鼓の奉納も行われました。
 暑くもなく、寒くもなく、薄曇りのちょうどよいお天気。お祭りには最高の日和でした。




      秋  祭   空  よ  り  届  く  風  の  い  ろ     櫛原希伊子