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         先週とほとんど変わらない境内の木々の色  マウスを載せれば写真が変わります
 日中はまだ30度ほどになったりしますが、朝夕はすっかり涼しくなってきました。「暑さ寒さも彼岸まで」。お彼岸も終わり、もうすぐ10月です。
 今日の京都市の日の出は5時48分、日の入は17時48分で、ちょうど昼の長さと夜の長さが同じなのだそうです。秋分の日からはずいぶんずれるのですね。これからはますます日が短くなっていきます。寂しさが募るという方もおいでになるでしょうね。
 今年の近畿地方の気温は、9月は残暑が続き、10月は平年並で、11月は平年よりも高くなるため、紅葉の見頃が平年よりも遅くなる予想です。嵐山などの見頃は、11月24日以後になるだろうとのこと。最近は紅葉が遅れ気味ですが、11月末と考えていれば間違いはないでしょう。
 今年のJR東海の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンは、真如堂とお隣の黒谷(金戒光明寺)が対象になりました。普段の紅葉期にも増してたくさんの方がお越しになるのは確実ですが、受け入れ体制がまだ整っていないので心配です。皆さんが紅葉をお楽しみくださって、何とか無事に紅葉期が終わるよう念じるばかりです。




       雨 降 れ ば 暮 る る 速 さ よ 九 月 尽      杉田久女





         朝の光の中の彼岸花 / 巨大化した萩    マウスを載せれば写真が変わります
 お彼岸は終わりましたが、彼岸花は今が盛りです。今年は例年よりもかなり遅めの開花でした。
 自坊の前庭では、白い彼岸花も満開です。植えた覚えはないのですが、毎年咲いてくれます。「白」と言っていますが、よーく見ると、薄いクリーム色の部分もあります。また、自坊の中には、鉢植えの黄色い彼岸花も咲いていました(ほぼ終わりました)。こちらは自分で球根を買ったのですが、肥料も与えていないのに大きくなりすぎて、風情がありません。
 萩もよく咲いています。写真は総門前の株ですが、今年は夏前の剪定を怠ったので巨大になり過ぎ、こちらもお月見に情趣を添えるような感じではありません。花にも‘程度’が大事ですね。


       盛りはこれから、酔芙蓉(八重) / 妙蓮寺紅芙蓉  マウスを載せれば写真が変わります
 遅れていた酔芙蓉が、ようやく咲き始めました。まだ盛りではありませんが、緑の境内に彩りを添えてくれています。
 毎年冬になると根元近くまで切り戻すのですが、それでも花の咲く頃には人の背丈以上に伸びます。すごい成長力です。
 暑い頃は1日で白〜ピンクに変色しますが、涼しくなるとその工程に2日掛かります。今はどっちかな?
 ‘裏写真’は、今年、妙蓮寺の和尚からいただいた「妙蓮寺紅芙蓉」です。花は8/30のこの頁に載せた「タイタンビカス」と瓜二つですが、葉っぱが違います。まだ蕾がいくつも付いているので、もうしばらくは楽しめそうです。
 散策をするのにもいい気候になってきました。皆さん、存分に秋をご堪能ください! そうそう、また台風がやって来そうです。ご用心ご用心。




      う す う す と 刻 を 染 め ゆ く 酔 芙 蓉       岡田和子