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         雨の合間の草引き / 薄暗い正面参道    マウスを載せれば写真が変わります
 秋雨前線の動きによって、不安定な空模様になる日が続いています。この1週間で、雨の降った日は5日間。気温は35度を越えることはなくなりましたが、湿度が高く、特にここ4日間は平均湿度が80〜90%もあって、少し動くと汗が滲んできます。
 参道の木々の枝が雨の重みで両側から垂れ下がり、濡れた石畳は滑るので、歩くにも注意が必要です。もちろん、訪れる人はおられません。
 そんな中、麦わら帽子を被った職員さんが、雨の間隙を縫って、ひとりで黙々と草引きをしていて驚きました。雨が降ると土が軟らかくなって、草が抜きやすくなるのです。でも、またいつ降り出すかわからないのに・・・。点景としては有り難かったです。



    もみじ葉越しの三重塔 / いまのところ健全なもみじ  マウスを載せれば写真が変わります
 8月も今日で終わり。後半の雨で、あの酷暑の日々を忘れてしまいそうです。
 昨日までの今月の京都の平均最高気温は29.6度だったそうです(平年は28.2度)。東京は28.5度、名古屋29.2度、大阪29.4度、福岡28.2度。京都は少しだけ暑いみたいです。
 9月になれば、そろそろ紅葉の話題が出始めます。去年は台風21号の通過によって計り知れない被害が出て、いまだに建物の修理をしているところも多く、山林の倒木などは手が付けられないまま放置されていたりします。もちろん紅葉にも、木や枝が折れたり、葉っぱ同士が擦れ合ったりして、大きな悪影響が出ました。今年はそんなことがないように祈るばかりです。
 いまのところ、日照も雨も足りているようですし、このまま11月に入って、しっかり冷え込んでくれれば、素晴らしい紅葉が見られるはず・・・乞うご期待!




       男  の  傘  借  り  て  秋  雨  音  重  し     菟 絲子





        蓮葉に溜まった雨 / 赤く目を惹くタイタン  マウスを載せれば写真が変わります
 境内は、すっかり花がなくなってしまいました。
 例年なら9月に入っても楽しめる木槿の花が、もうほとんど見られません。そういえば、妙蓮寺の芙蓉も、いつもは彼岸花との競演が見事なのに、今年は遅咲きの品種を除いて終わってしまったそうです。今夏の気象が変だったのでしょうか?
 自坊の蓮もすべて終わりました。これからは熟していく種と枯れ蓮を楽しむとしましょう。
 今日、一点派手に目立っていたのは、真紅のタイタンビカス。たった1輪咲いていただけですが、雨で薄暗い中、ハッとさせられる紅さでした。  タイタンビカスはアメリカフヨウとモミジアオイの交配種で、花は妙蓮寺紅芙蓉と瓜二つです。お寺には似合わない色にも思いますが、目を惹くので、写真を撮っていく人もおられます。まぁ、何でも楽しんでいただければOKです。
 この先1週間も曇りや雨の日が多そうです。9月1日は二百十日。くれぐれも災害にはご用心ください。




       蓮 の 葉 に 雨 と 見 る 間 に 豪 雨 か な     服部畊石