8/22版 




     もみじ葉の間から三重塔 / ほんの少し秋に近付いた境内 マウスを載せれば写真が変わります
 今朝早く、「かなかなかなかな」と、ひぐらしの鳴く声がほんの短い間聞こえていました。熊蝉は声を潜め、つくつく法師の声が時折聞こえてくるようになりました。
 先の台風が過ぎ去ってから、少し気温も下がって、37〜38度という日はなくなりました。ここ4日ほどは天気が不安定で、いきなり土砂降りになったり、雷が大荒れになったりで、空模様と雨雲レーダーを気にしながら過ごしています。秋雨前線のなす技でしょう。そういう季節になってきたのですね。
 今日も朝からどんより。わずかに青空が覗くこともありますが、ポツッとくることもありました。天気が急変するかもしれないので、油断禁物です。




       蜩  の  鳴  き  代  り  ゆ  く  山  し  づ  か     安田鈴彦





 塔の手前に花の木の天辺が見えます / 萩が鬱蒼と茂ってきました マウスを載せれば写真が変わります
 境内には人の姿がほとんどありません。
 お盆の墓参の人がいなくなるのを待っていた石屋さんのトラックが行き来したり、隣の黒谷(金戒光明寺)からは、やはりお盆が終わるのを待って作業をしている植木屋さんのチェーンソーのエンジン音が、一昨日頃から聞こえて来ています。
 木々の様子にはほとんど変化がありませんが、本堂越しに見る写真では、塔のすぐ前に頭を出している「花の木」が少し黄色くなってきているのがわかります。境内で一番早く紅葉の兆しを見せる花の木ですが、まだ8月ですから、全体的にはまだ緑です。
 木槿の花はすっかり数が減って、境内の彩りが単調になってしまいました。酔芙蓉はまだ咲きませんし、しばらくは花の少ない境内になりそうです。
 京都市内の中学校は23日から、小学校は26日から始まるので、今頃は追い込みで宿題をやっているのでしょう。観光地も、日本人が減って、外国人が余計に目立っている気がします。
 23日は「処暑」。暑さが落ち着く時期ですが、しばらくは低気圧や前線、湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなりそうです。大雨にご注意くださいね。




       戻  り  来  て  窓  全  開  に  処  暑  の  風     阿部美恵子