8/1版
午後からは天気が急変して、土砂降りの雨や雷に見舞われることもしばしば。昨日も、京都市左京区に「記録的短時間大雨情報」が出され、バケツをひっくり返したような雨が、ごく狭い範囲に降りました。今日もあちこちでゲリラ雨が降っているようです。 しばらくは、心身共に暑さに備えなければいけませんね。 夏休みに入っているはずですが、境内では子供が蝉取りをしたりする姿は見かけません。子供の数も減っていますが、子供が外で遊ばなくなりました。 観光客の姿もほとんどありません。今の時期の真如堂は見所に乏しいので、わざわざお越しになる方も少ないのでしょう。 去年の台風で被害を受けた三重塔の修理がやっと終わり、近いうちに足場が撤去されます。今年はなるべく台風が来ませんように。来ても、何も被害がありませんように。 蝉 時 雨 棒 の ご と く に 人 眠 り 清崎敏郎
白居易の詩に、「槿花一日の栄」と歌われたり、「槿花一朝の夢」と映画の儚さの喩えに使われたり、また見た目からも、朝に花が開き夕方には萎む一1日花と思われていますが、必ずしもそうでもありません。ただ、どんどん咲いては萎んでいくので、毎日、新しい花を見せてくれているように思えます。 折角、木槿が毎日どんどん花を咲かせてくれているのに、通りがかる人はほとんど気に留める様子もありません。こんなにいろいろな種類の木槿が植わっているお寺は、全国にもそうはないと思うのですが。 花にも、人気の有る無しがありますが、そういう意味では、あまり‘集客力'のない花なのかも知れません。こんなに綺麗なのになぁ〜。
蓮は、4日間で咲いて散っていきます。1日目は早朝に花弁がゆるみ始めて、とっくり型に開いた後、全開せずに8時頃には閉じ始めます。2日目は、朝7〜9時頃に全開します。この日の花が一番美しいです。3日目は9〜10時頃に全開して花径が最大となります。昼頃に閉じ始めますが、半開の状態で終わります。4日目は8時頃までに全開となり、花弁が少しずつ散り始め午後には完全に散ります。 残念なことに、先日来の驟雨がせっかく咲いた蓮の花弁に当たって、花の形が悪くなることが多かったです。3日目頃に強い雨に打たれて、花の形はガタガタになってしまっていました。 暑い夏の花、お寺にはやっぱり蓮が一番ですね。木槿には悪いですが・・・。 厳しい暑さが続きます。台風も多そうです。どうかご自愛ください。 夕 立 の 来 べ き 空 な り 蓮 の 花 芥川龍之介 |