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          本堂と修理中の三重塔 / 重なり合う緑  マウスを載せれば写真が変わります
 昨日は一日中たっぷり雨が降って、今日は一休み。青空も出て気温も上がっていますが、耐えられないほど蒸し暑くはありません。
 この先一週間の近畿地方は、梅雨らしい曇りや雨の日が多く14日は大雨になる恐れがなるそうです。梅雨明けは20日頃と言われ始めましたが、この時期のお天気は予想しにくいでしょうから、当てにはなりません。
 雨の後は、緑が綺麗ですねぇ。梅雨が明けると強い日差しが容赦なく照りつけ、雨も少なくなって、時には葉が焼けたような色になってしまいます。きれいな緑は、今が見納めかも知れません。
 時々、散歩らしい人が通るだけで、ほとんど人気のない境内。時おり、石屋さんや植木屋さんの車が行き来していました。




       梅  雨  晴  の  風  の  ま  つ  は  る  鬼  瓦     鈴木昌江





            今が盛りの木槿       マウスを載せれば写真が変わります
 木槿もいまが盛りで、一番綺麗な頃でしょう。
 一重・半八重・八重・、白・濃紅・濃紫・青紫・ピンクなど様々な種類が咲き競っています。
 わざわざ見に来ていただくほどの規模ではありませんが、花の少ない今の境内では、一番の見所です。
 木槿の花はあちこちで見かけますが、これほどいろいろな種類があるのは、京都では植物園と真如堂ぐらいでしょう。「本当にそうかな?」と思って検索してみると、上京区に「木槿地蔵 西林寺」というお寺がヒットしました。
 その名の由来は今ひとつはっきりしませんが、今の境内には15本ほどの木槿が植わっているそうです。「それだったら、真如堂のほうが多いなぁ」と思っていたら、そのお寺は同じ天台宗で、住職さんももちろんよく知っています。寺名は知っていましたが、「木槿地蔵」という呼び方は知りませんでした。木槿の咲いている時期に、一度お参りしたいと思います。


     大きくなった菩提樹の実 / 木の下は毎日落ち葉だらけ マウスを載せれば写真が変わります
 一ヶ月ほど前に咲いていた菩提樹が、すっかり結実して、その実が大きくなっていました。
 木の下には、実の付いている苞葉が、毎日たくさん落ちています。未成熟な実などを選別して、苞葉ごと生理落果させているのです。
 実はもうこれ以上は大きくならず、晩秋に向けて熟して茶色くなっていきます。そして、苞葉を羽根、実を重りとして、クルクル回りながら落ちてきます。その様子はたいへん面白いものですよ。
 この菩提樹の樹齢が300年などと書いてあるサイトがありますが、それは大間違い。だいたい100年です。
 さぁ、3連休。そして、京都は祇園祭の先祭の巡行です。鉾町と観光関連業者以外の人は、祇園祭だからといっても何も関係ありませんが、お天気だけは巡行日和でありますように。




   祇  園  会  や   真  葛  原  の  風  か  ほ  る     与謝蕪村