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           まだ少し濡れている曇天の緑     マウスを載せれば写真が変わります
 近畿地方も、ようやく25日梅雨入りしました。平年より19日、去年よりも21日遅く、1951年の統計開始以降もっとも遅い記録だそうです。
 梅雨入りを待ちかねていたわけではありませんが、雨が少なくて、水やりが大変になって来ていたので、降るべき時には降って欲しいと思っていました。
 梅雨入りから間髪を入れず、27日から28日にかけて大雨の予報でした。27日夕には、熱帯低気圧が台風に変わり、太平洋上を西に進みました。京都市でも、一時は大雨や雷が予測されてましたが、27日に降った雨は20ミリ程度。もう少し、時間を掛けてゆっくり降ってくれてもよかったような感じでした。
 朝のうちは鬱陶しい空模様でしたが、次第に回復して、思いの外、いい天気になりました。一日中曇りマークだった天気予報はハズレ。最高気温は32.5度まで上がり、蒸し暑〜くて堪りませんでした。




      待 た れ い し 雨 と も 思 ふ 梅 雨 入 り か な     稲畑汀子





        花盛りのモクゲンジ / 花が疎らな紫陽花   マウスを載せれば写真が変わります
 自坊の前では、モクゲンジ(木患子。栴檀葉の菩提樹)の花が咲き、散った花弁が石畳の上に黄色く点在しています。
 京都では珍しい花ですが、最近は中京区役所の屋上に植えられ、日本蜜蜂の蜜源としても活用されています。蜜蜂の集まる様子は、菩提樹や櫨の花には及びませんが、モクゲンジは花が次々と咲いて花期が長く、蜜源が乏しくなる夏に咲くので、重宝するのだそうです。
 世界各地にも分布していて、自坊にはギリシャのテッサロニキという街で拾った種を育てたギリシャ産のモクゲンジも大きく育っています。散った花が雨のように落花することから、英名は‘ゴールデン・レイン・ツリー'だそうですよ。
 自坊のモクゲンジは、見上げないと花が見られません。広〜いところに植えたら、さぞかし見事でしょうね。
 紫陽花の不調は変わりませんが、名所の三室戸寺や藤森神社などでも、やはりよくないらしいです。
 花芽の付く頃の気候を調べてみると、去年の8月は平年よりも気温が高かったものの、9月は逆に低く、9月の日照時間は平年の6割以下だったことがわかりました。おそらく、この日照不足が今年の不調の原因でしょう。こればかりは、どうしようもありません。
 さぁ、もうすぐ7月。梅雨本番ですが、祇園祭も始まります。京都市内は新しいホテルが次々と建ちすぎて客室が余り気味らしいですから、楽々予約出来るかも知れませんねぇ・・・どうでしょう。
 さぁ、雨の季節をお楽しみください!




      あ ぢ さ ゐ を  小 突 い て こ ど も 通 り け り    小野淳子