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    総門前の新緑のインパクト / 新緑の作る木陰は柔らか  マウスを載せれば写真が変わります
 スカッと晴れ渡った空。朝から夕方まで、雲一つない青空が広がっていました。空の色は、真夏のような抜ける青とは少し違い、何となくぼんやりしているような気もしますが、こんなお天気は久しぶりです。
 気温も、あと0.1度で夏日の24.9度。惜しい! 建物の中にいるよりも、外に出たほうが余程あたたかかったです。
 季節はすっかり新緑! まだ染井吉野の花の余韻が其処彼処に見られますが、若々しい葉っぱにすっかり上塗りされてしまって、わずか1〜2週間前のことなのに、♪ Where have all the flowers gone? ♪という感じです。
 春は本当に駆け足。もったいないですねぇ、もう少しゆっくり楽しませて欲しいですねぇ。


         朝日差す正面参道 / 朝の新緑      マウスを載せれば写真が変わります
 とはいうものの、真如堂は桜よりももみじ。もみじの新しい葉がほぼ開き切って、新緑にあふれる境内へと一変しました。やっぱり、こっちのほうが格段にいいですねぇ。人も少ないですし。
 朝、昼、夕方と、見る度に景色が変わります。朝の光に透かして見る新緑は何とも清々しいですし、昼間は新緑のすべてを隠すところなく見せてくれます。夕方の少し赤い日の光は、新緑よりも紅葉向きです。イチ押しは朝ですね。
 今は、もみじの梢に小さな赤い花が付いているので、色が少し濁って見えることもあります。もうしばらくすると、花も終わって、すっかり緑! その緑も、日に日に色が移り変わっていきます。
 この新緑の季節に来ずして、「私は真如堂のファンです」などとは言わないで欲しいですねぇ。ぜひ、新緑の季節にお越しください!




       新  緑  の  香  に  新  緑  の  風  を  待  つ     稲畑汀子





     圧倒される関山の花の群れ / 蕊だらけの染井吉野の梢 マウスを載せれば写真が変わります
 染井吉野は終わりましたが、鐘楼の周りの八重桜「関山」が今は見頃です。ここ3日ほどで一気に満開になりました。
 「関山」は、染井吉野と同じく、葉が出るよりも先に花が咲きます。枝振りは染井吉野などとは違い、裸木はなんとも不格好ですが、いざ開花するとその枝振りが活きるのか、折り重なるように花を見せてくれます。
 難は、気温が上がってから咲くので、花の豪華さが少し暑苦しくさえ感じられること。
 花を求めてお越しになった方は、ぜひ鐘楼へ行って見てください
 染井吉野は、蕊を降らせ始めました。先日も、客間を掃除したはずなのにゴミが落ちていました。拾って見てみると、桜の蕊ともみじの花粕でした。お参りの方の服や髪の毛に付いて入ってきたのでしょう。これからは、外を歩くにもお気をつけくださいね。
 境内では、シャガ、白山吹、レンゲ、馬酔木、椿など、たくさんの花が咲いています。
 紅葉からは想像も付かないほど人の少ない新緑の境内。イチ押しの季節です!




     人  絶  え  て  桜  蕊  降  る  石  畳      長門美熙子