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         総門前の桜 / 染井吉野はまだこんな程度  マウスを載せれば写真が変わります
 今日はちょっとヒンヤリ。夕方からは雲が多くて気温は上がらず、夜は冷え込むという予報です。夜桜見物にはちょっと寒いでしょうね。
 27日、京都市でも「サクラが開花した」という発表がありました。来週にかけて平年よりも気温が低い日が続くため、満開は4月5日頃と、長く花が楽しめそうです。
 境内の染井吉野はチラホラ咲。開花宣言を出してもいいか、まだ少し早いかなという程度です。京都の桜の標本木は二条城にありますが、そこよりも境内の方がやはり少し寒いでしょう。
 とはいうものの、総門前の桜はもう満開。今日・明日お越しの方を両手を広げて迎えてくれるかのようです。
 最近、染井吉野がクローンだということがよく言われるようになりましたが、「どうしてこの桜だけ咲いているの?」と思う方もおられるでしょう。染井吉野ではないのです。大島桜? 品種名はわかりません。
 せめて1本でも満開でよかったです。

 

       「縦皮桜」 / 修理の足場と枝垂れ桜   マウスを載せれば写真が変わります
 いま見頃なのは、江戸彼岸系の桜です。本堂右横にある「縦皮桜」や三重塔南西の枝垂れ桜がそれです。
 例年は、縦皮桜が先か枝垂れ桜が先かというぐらいに先を争って咲くのですが、今年は縦皮桜がずいぶん遅れを取りました。  春日局お手植えというのですから、樹齢を計算すると380年ほどにはなるでしょう。直径1メートルほどにもなっていましたが、1958年の伊勢湾台風で大きく損壊し、残った幹から奇跡的に吹いた芽が大きくなって、今の姿にまで育ちました。「台風にひどい目に遭わされた」というのがDNAに刻まれているかのように、去年の台風21号禍にショックを受けて、開花が遅くなったのかも知れませんね。
 一方の枝垂れ桜は、三重塔がスッポリと足場に覆われているため、まったく風情がありません。これも台風21号の被害禍絡みで、やっと4月から修理が始まることになり、そのための足場です。
 三重塔は境内のどこから見ても目立つ建物なのですが、しばらくは仕方ありません。
 共に、この土日が見頃です。染井吉野よりはずいぶん早いので、境内にお越しの方はぜひご覧ください。




     一  本  の  桜  の  た  め  に  廻  り  道       山田弘子





         連翹の花盛り / 絶好調の椿     マウスを載せれば写真が変わります
 咲く花の数がまた増えました。総門前の荼枳尼天前の連翹はまっさかり。6〜7年前に挿し木で増やした苗を植え付けたのですが、もうこんなに‘成果'が出ました。
 同じ黄色では、山吹も咲き始めました。シャガももう数日で咲きます。馬酔木は見頃が続きます。
 今年は、椿の花付きが例年よりもずっとよく、いろいろな種類の花が境内のあちらこちらで見られます。椿がお好きな方なら、結構楽しんでいただけると思います。
 花の種類は、まだまだ増えていきます・・・名前が思い出せませんが、あれも、これも。
 桜もこれから開いてきます。桜にばかり目を奪われていないで、他のいろいろな花もお楽しみください!
 念のため、折りたたみ傘や上着もお忘れなく。




      連  翹  の  一  枝  づ  つ  の  花  ざ  か  り      星野立子