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朝、山々を見ると、比叡山〜北山〜愛宕山〜西山はグルッと白く雪化粧。比叡山は雪雲に覆われて見えませんでした。気温は3度 墓地へ行くと、夕べの雨で濡れて冷やされた六尺塔婆に朝の光が当たって、あちこちから湯気が上がっていました。滅多に見られない光景でした。 午後も陽射しはあるのですが、北風が5メートルほど吹いて、体感温度は低目。春と冬が同居しているような一日でした。 「春に三日の晴れなし」の言葉通り、お天気が短い周期で変わって、今日・明日は晴れるようですが、その後2日は傘マーク。雨が降るということは、また春が進むという印。芽吹きを控えた草木には、たっぷりな雨が必要でしょう。 啓蟄も過ぎ、季節の進むスピードがどんどん速くなっていきそうです。 啓 蟄 や 試 し 履 き し て 旅 の 靴 林 民子
自坊では、桜ん坊の花が咲き始めました。例年よりもかなり早い開花です。この分で行くと、桜の開花もずいぶん早いのではないでしょうか? 山茱萸は、観察していた枝以外の木もパッと開花し、遠目にも黄色い花色が目立つようになってきました。色目は目立ちますが、「ワァー」と歓声を上げて見るほどの花ではありません。これから2週間ぐらいが見頃でしょうか? 馬酔木は見頃が続きます。この花も控え目です。椿も、彼方此方で咲いては散っています。いろいろな花が楽しめる、静かな境内です。 京都の主要ホテルに宿泊した日本人数は、昨年12月まで21カ月連続で前年実績を下回ったそうです。外国人が多過ぎて、観光地が大混雑しているのが嫌がられたようです。 桜の時期が来たら、京都は一気にザワザワしてして喧噪に包まれてしまいます。ゆっくりされたいのなら、今ですよ。 山 茱 萸 の 花 の こ ぞ り て 黄 を 凝 ら す 塩川雄三 |