3/2版
先週も書きましたが、もう降り注いでくる光の色が違います。科学的に違うのでしょうか? 気持ちのせいなのでしょうか? どちらかはわかりませんが、「あ〜、春だなぁ」と実感します。 「あたたかき光はあれど 野に満つる香も知らず(『千曲川旅情の歌』)」の通り、まだ春の香が漂って来るほどではありませんが、さすがに3月ですね。菫、はこべ、大犬の陰嚢、姫踊り子草、ミチタネツケバナなど、気が付けばたくさんの小さな花が咲いていました。 昨日から、本堂では大涅槃図の特別公開が始まりました。紅葉の季節が終わると、涅槃図公開の時期が来るまで、境内は長い閑散期ですが、これでようやく境内にも人の影がよく見られるようになってきます。 野 に 出 づ る ひ と り の 昼 や 水 温 む 桂 信子
馬酔木にも何品種かありますが、従来から植わっている株でも、花軸が赤っぽいものや緑のものなど、少し違っています。何十年か前に、種類の違いを意識して植えたのでしょうか? 10年ほど前に、花がピンクの品種や琉球馬酔木などを植えました。まだ樹高50センチほどでなかなか大きくなってくれませんが、何十年か先にボクと同じような疑問を抱いてくれる人があれば愉快です。 さて、この山茱萸は開花宣言をしてもいいものかどうか・・・。まだここまで開いているのは1本だけで、他は蕾が堅くて花色さえ見えないものが大半です。 この山茱萸も、10年ほど前に西洋種を植えました。樹高1メートルほどですが、数輪咲いてくれます。何よりも実を食べることが出来るというので植えたのですが、まだ1回も食べたことがありません(人が採るのか、鳥が盗るのか・・・)。早く大きくなって、たわわに実って欲しいなぁ〜。 さぁ、6日はいよいよ啓蟄です。本格的に温かくなりますよ! 来 し か た や 馬 酔 木 咲 く 野 の 日 の ひ か り 水原秋櫻子 |