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    木々の枝が先まで伸びて美しく / 水仙に囲まれた鐘楼  マウスを載せれば写真が変わります
 「今朝の氷は分厚いなぁ」と思って自坊の温度計を見たら、「−0.8℃」と表示されていました。氷点下になるのは、自坊では今月2回目です。
 気温だけで見ると、先月の初旬から中旬が一番冷え込んでいて、朝は氷点下になる日が続きました。1月は12回の氷点下を記録しています。
 午後になっても、気温は6度台。朝のうちは少しは見えていた青空も消えて、どんよりした空模様でした。
 午前中、天台宗の京都のお寺の涅槃会が本堂で行われていたので、人の姿が見えて読経の声が聞こえてきていましたが、それが終わると誰もいない境内になってしまいました。
 「日に日に春らしくなってくるなぁ」と思う日もあれば、「まだ春は遠いなぁ」と感じる日があったりで、気持ちの上でも「三寒四温」です。




      そ れ 以 来  誰 に も 逢 は ず  春 浅 し      鈴木花蓑





    花数が増えてきた馬酔木 / ポツリポツリと侘助の花  マウスを載せれば写真が変わります
 水仙以外に目立った花のない境内、「今日は馬酔木しかないなぁ」と本堂の北側に行って見ると、また少し咲き進んでいました。蕾はたくさん付いているので、これから日に日に花数が増えてくるでしょう。
 でも、葉っぱが少なく、元気がないのが気になります。手入れが行き届いていないのでしょうねぇ。愛情不足かも知れません。
 自坊の胡蝶侘助が咲き始めました。まだ、寒さにいじけているような花姿ですが、これから温かくなるとともに、可愛くなっていくでしょう。
 胡蝶侘助は、ピンク一色の花とピンクに白い模様が入る花とが同じ木に咲きます。後者の方が可愛いですが、花の数はピンク一色の方が多い気がします。
 ここ数年ちょっと弱り気味で心配していたのですが、どうにか咲いてくれました。あまり花数が多いようだったら、摘果して木を守ってあげないといけません。心配の種は尽きませんねぇ。
 19日は雨水。その響きだけでも嬉しいですが、「異常天候早期警戒情報」が発表され、来週以降、北海道をのぞく全国で気温が平年よりかなり高くなる予報です。社会的な影響が出る恐れがある時に発表されるというのですから、心配ですね。




     わ び す け を  か へ り ゆ く 風  ひ と り き り     小川双々子