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             冬日差して明るい境内      マウスを載せれば写真が変わります
 ほぼ平年並みの冷え込みですが、今日は青空が見えて、凜とした寒さが心地良いです。
 すっかり晴れ渡るというわけにはいかず、早朝には少し時雨れ、その後も灰色の雲が空一面を覆ってしまう時もありましたが、この季節としては上出来なお天気です。
 境内の景色は、先週と何も変わってはいません。境内に写真を撮りに出て、出会ったのは4人だけ。台風禍の後片付けをする石屋さんが2人と、観光らしき老夫婦が2人。人に出会わないのも、今の時期の真如堂らしいです。
 朝、明るくなるのが少し早くなり、夕方暮れるのが少し遅くなりました。20日は大寒。これから立春に掛けてが、1年で一番寒い季節です。
 京都を訪れる観光客も少なくなるので、普段は見られない社寺などを特別公開する「京の冬の旅」が行われていますが、同じような企画がしょっちゅう行われているので、目新しさには欠けます。
 人の少ないのが何よりの‘ご馳走’です。凜と張り詰めた京都を堪能するならこれからですよ!




       そ よ ぐ も の 光 と な り ぬ 日 脚 伸 ぶ      小松崎爽青





        草間のすみれ / 落ちても朱い山茱萸の実  マウスを載せれば写真が変わります
 境内では椿が少し咲き、馬酔木もわずかに咲き始めていますが、目を惹くほどではありません。
 こういう時期は目を地面に落として、「何かいいものないかなぁ」と探してみるのも一興です。
 見つけました、すみれの花! そういえば、囲碁最年少でプロ入りをする9歳の女の子も「菫さん」でしたね。関係ないですが・・・。
 何とも深遠な紫の花色ですが、すみれの花色も同じ紫でも様々な色合いがあります。
 天台宗の僧衣も偉くなると紫色ですが、紫という色は実に幅広く、衣を注文する時も、例えば「古代紫で」とか「新紫を」などと指定したりします。
 小さい花ですが、そこはかとなく高貴さが漂っていませんか?
 本堂の裏の山茱萸の実が、樹下にたくさん落ちていました。完熟して落ちたのか、鳥の仕業かわかりませんが、近頃頻繁に出没する狸でさえもお好みではないのか、落ちっぱなしです。ちょっとシワが寄っていますが、なかなか鮮やかな赤色です。
 こんな小さな‘発見’がたくさんあるので、真冬の散策も楽しいですよ。




        ふ る き よ き こ ろ の い ろ し て 冬 す み れ     飯田龍太