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それでも、冬の京都の天気は少し不安定で、晴れているなぁと思っていても、時おり黒っぽい雲が北から押し寄せてきて、時雨れたりします。 晴れているのに時雨れてくること、天気雨のことを「狐の嫁入り」と、かつてはよく言いました。天気雨は不思議な現象のように思われ、狐に化かされているのではないかという意味合いから、「狐の嫁入り」と呼ばれるようになったとか。今ではすっかり懐かしい言葉になりました。冬の京都は、狐の嫁入りや虹がよく見られます。 境内は冬景色の真っ最中。でも、日が差すとモノトーンの色合いの中にも、少しだけ華やいだ‘何か’感じられます。 塔頭の門には門松が飾ってあるのが不思議に思えますが、まだ松の内。今年になってまだ10日余しか経っていないのですねぇ。 冬 麗 の 陽 を 載 せ 誰 も 居 ぬ ベ ン チ 楠本憲吉
今日は日の光を受けて、水仙たちも嬉しそうでした。 「ひょっとしたら、もうそろそろかな? まだ早いかなぁ」と本堂の北側の方へ行ってみました。馬酔木の花が、ひょっとしたら咲き始めているかも知れないと思ったのです。 大当たり! 年末寒波、お正月寒波といっていたのはどこへやら? 今年に入ってからも、平年よりも気温が高い日が多いようですが、この暖冬傾向はこの先一ケ月も、西ほど続くそうです。 例年、馬酔木の開花は1月末から2月初めに掛けてですが、今年はずいぶん早く咲き始めました。ひょとしたら、木が勘違いしたのかも知れませんが。 とはいうものの、節分にかけて、どんどん寒さが募ります。インフルエンザも流行ってきているようなので、どうかご自愛ください。 野 水 仙 こ こ に 香 を 溜 め 香 を 放 ち 稲畑汀子 |