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            長続きしない青空の境内      マウスを載せれば写真が変わります
 今朝の気温は3度。4〜5日ぶりに、寒さが少し緩みました。昨日、一昨日と6度止まりだった最高気温も、今日は11度まで上がり、少しホッとしました。そして、何よりも日の光が差すのが有り難たかったです。
 それでも、冬の京都の天気は少し不安定で、晴れているなぁと思っていても、時おり黒っぽい雲が北から押し寄せてきて、時雨れたりします。
 晴れているのに時雨れてくること、天気雨のことを「狐の嫁入り」と、かつてはよく言いました。天気雨は不思議な現象のように思われ、狐に化かされているのではないかという意味合いから、「狐の嫁入り」と呼ばれるようになったとか。今ではすっかり懐かしい言葉になりました。冬の京都は、狐の嫁入りや虹がよく見られます。
 境内は冬景色の真っ最中。でも、日が差すとモノトーンの色合いの中にも、少しだけ華やいだ‘何か’感じられます。
 塔頭の門には門松が飾ってあるのが不思議に思えますが、まだ松の内。今年になってまだ10日余しか経っていないのですねぇ。




       冬 麗 の 陽 を 載 せ 誰 も 居 ぬ ベ ン チ      楠本憲吉





          咲き競う水仙 / 早々と咲く馬酔木    マウスを載せれば写真が変わります
 水仙の花数がまた増えて、鐘楼周りは賑やかになっています。鐘楼に近付くと、風向きによっては甘い香りが漂ってきて、うっとりさせられます。
 今日は日の光を受けて、水仙たちも嬉しそうでした。
 「ひょっとしたら、もうそろそろかな? まだ早いかなぁ」と本堂の北側の方へ行ってみました。馬酔木の花が、ひょっとしたら咲き始めているかも知れないと思ったのです。
 大当たり!
 年末寒波、お正月寒波といっていたのはどこへやら? 今年に入ってからも、平年よりも気温が高い日が多いようですが、この暖冬傾向はこの先一ケ月も、西ほど続くそうです。
 例年、馬酔木の開花は1月末から2月初めに掛けてですが、今年はずいぶん早く咲き始めました。ひょとしたら、木が勘違いしたのかも知れませんが。
 とはいうものの、節分にかけて、どんどん寒さが募ります。インフルエンザも流行ってきているようなので、どうかご自愛ください。




       野 水 仙  こ こ に 香 を 溜 め 香 を 放 ち        稲畑汀子