12/28版
氷が張るほどの冷え込みはありませんでしたが、最高気温は5度台。この冬一番の寒さで、風が強いので、体感温度はもっと低いです。 境内のもみじや桜の葉は、散り忘れているのを除いて、すべて落ちました。総門からでも本堂が見通せるようになって、景色も一変しました。 落ち葉の掃除もほぼ終わり。本堂の裏などまでは、今年は手が回らないようで、枯れた敷き紅葉状態のままの年越しとなりそうです。 観光の人も少しは見かけますが、墓参の方のほうが日に日に上回ってきました。年末にお墓の掃除をしてお参りしようという方と、新しい年を迎えて初墓参をしようという方と、それぞれのお家によって‘流儀’が違いますが、冬色の墓地が年末年始には色とりどりの供花で華やかになります。 元旦はたくさんの方がお参りになりますが、数年前は大雪になって大変でした。今年は穏やかなお正月になってくれますように・・・。 土 い ま だ 木 の 葉 の か た ち 山 眠 る 正木ゆう子
境内のことをよくご存知の方は、この時期には水仙が綺麗だと、鐘楼のほうへ向かわれます。鐘楼の周りに水仙を移植してからまだ10年も経ちませんが、年々株数が増えて、少しは見栄えがするようになってきました。 せっかく咲いている水仙が倒れてしまわないように、雪が降らないことを願っています。 さて、今年の漢字は「災」でした。本当にいろいろな天災・人災があった年でした。国と国との諍いも、だんだんエスカレートしてきているようにも感じます。 お正月には、縁起物として南天の実を飾ったりします。南天には厄災を退ける力があるといわれ、鬼門に植えられたり、縁起担ぎに使われたりもします。 「難転(難を転じて福となす)」。今年1年、善いことばかりではなかったという方もおられるでしょう。来年に向けて、どうか難転、転禍為福となりますよう祈念申し上げ、今年最後の「今日の散歩道」とさせていただきます。 善き年をお迎えください。 逝 く 年 の 納 め の ご と く 友 に 逢 ふ 佐野美智 |