11/30版
紅葉シーズンも折り返しを過ぎ、色も少し冴えを失い、葉を落とした木が増えてきました。今シーズンの人混みも、明日・明後日で少し一段落するでしょうか。 今日はウィークデイとあって、人も少な目。朝には保育園の子供たちが境内で大遊びしていました。土日なら、カメラを持った人たちに追いやられていたかも知れませんが、今朝は思う存分遊べたでしょう。 全 山 を さ か さ ま に し て 散 る 紅 葉 岡田芳べえ
境内の中を、紅葉は正面から本堂の裏へ向けて進んでいきます。まず、一番早く紅葉するのは「花の木」。今年は綺麗な色に染まることなく、11月半ばにはほとんど散っていました。無患子や櫨も、綺麗な色にはなりませんでした。あたたかい日が多かったですからねぇ。 正面参道のもみじは、まだたくさん葉が付いています。でも、色は冴えません。中には枯れたように縮れてしまっている木もあります。 本堂の前辺りも、もう終わりかけ。本堂南側ももうかなりの葉が落ちています。
そして、最後は紅い落ち葉のカーペットとなって、「もう紅葉は見られないだろうなぁ」と諦めつつお越しになった方を楽しませてくれます。 週明けには、前線が通過して広い範囲で雨が降り、気温が上昇して20度を超す暖かい日になりそうです。紅葉が歩を止めてしまうかも知れませんが、適度なお湿りは紅葉には大切です。 何度もお伝えしているように、今年は台風でたくさんの枝が折れたり、もみじ葉が揺すられてダメージを受けました。そして、それほど厳しい冷え込みがないまま、今日を迎えました。「いい紅葉を見せて」と願っては、木々たちに可哀相なぐらいです。 明日からは12月。静かな紅葉が見られるように、日に日になっていきます。混雑を敬遠されて入洛を控えておられた方、そろそろご準備ください。 こ の 樹 登 ら ば 鬼 女 と な る べ し 夕 紅 葉 三橋鷹女 |