10/21版
こんな天気を待ちかねていたかのように、今日は散策する人を多く見かけました。家の中にじっといられないようなお天気ですもの。 ここ数日、朝に「寒ぅ」と感じることがありましたが、今朝の最低気温は10度。この秋一番の冷え込みとなりました。 1日の最低気温が8℃以下になると紅葉が始まると言われていますが、桜はもうかなり色付いて、毎日ハラハラと葉を散らせています。一気に散ってくれない桜は、掃除人泣かせです。 もみじの紅葉も、この1週間で急に進んだ気がします。本格的に紅葉が始まるのは来月になりますが、これからは、少しずつ少しずつ、境内の全体の色が変わっていきそうです。 箒 木 に 秋 め く 霧 の 一 夜 か な 西島麦南
日吉神社は、比叡山の鎮守である日吉山王を勧請して、約800年前に作られたとされています。真如堂は創建千年余ですから、創建後しばらくしてから勧請されたことになります。応仁の乱などで真如堂が転々とする間も神社はここのあって、吉田家(神社)と相謀って祭事を維持したようです。 ご神像は地蔵菩薩立像と神猿の木像。山王大権現 を代表しての十禅師大明神と吉田神道の御神宜 たる天之子八根命を重ね合わせた本地仏が地蔵尊で、猿は日吉神の使者とされたのが由来だそうです。 午後、遠くから聞こえていた太鼓や笛の音がだんだん近付いて来ました。御神輿は3時に到着の予定ですが、笛や太鼓の音が大きくなるのを見計らって本堂前に出仕。2基の御輿が本堂前に据えられた後、真如堂一山の僧衆が読経する中、神主さんや氏子総代の人たちが焼香参拝。子供たちの太鼓の奉納も行われました。 残念ながら、法要や行事の写真は、ボクも出るために‘本番’は撮ることが出来ません。いつの日か引退した時には、存分に撮りたいと思っています。 今日は近くのいくつかの神社でも祭礼が行われました。お祭りには最高の日和でした。
生垣の中のお茶の木に、ふんわり黄色い花が咲いているのに気が付きました。境内にはお茶の木が案外たくさんあります。かつては、自ら茶摘みをして番茶などを作っていたのでしょう。 お茶の木は、椿の仲間です。椿の花も咲き始めました。咲く花の移ろいを見るに、確実に季節が変わって行っていることを感じます。 木々の実なども、紅く色付いてきました。山茱萸は艶やかに紅くなっていますし、花水木はもう真っ赤になってかなり落ちました。南天や千両なども、まだ色は濁っていますが、赤くなっています。 今は木々の葉っぱも実も、日々色が変わっていく頃です。その早い移り変わりの様を見逃すまいと、緊張と楽しさがいっぱいの季節です。 茶 の 花 の 咲 く ま で 忘 れ ら れ し 径 小川笹舟 |