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      早朝の本堂前 / もみじ葉青く、枝垂れ桜は葉まばら マウスを載せれば写真が変わります
 文句なしの快晴! 朝から夕方まで青空が広がり、金木犀の香りも漂っていました。気温も28度を越えて汗ばむほどでした。
 この晴れ間も今日だけで、明日の未明からはまた雨が降り出します。雨が少なくてカラカラに乾いた8月。9月は一転して雨が多く、今日までの実に2/3の日で雨量が記録されています。
 明日は雨も強まり、明後日は台風の影響を確実に受けるでしょう。秋雨前線は居座っていますし、また南海上には台風の卵が出来ていますから、これからも雨の多い日が続くでしょう。今日実に貴重な晴天でした。
 湿度が高くてあちこちにキノコが生えている境内。水切れで傷んだもみじの葉っぱが少し黄色くなっていますが、紅葉の兆しではありません。健康なもみじの葉は、まだまだ緑色です。
 桜の落葉はもう始まっていて、毎日少しずつ葉が落ちるので、掃除が欠かせなくなってしまいました。桜はこの前の台風で相当痛めつけられ、あちこちで枝が折れたりしている上に、たくさんの葉っぱが吹き飛ばされました。来年の花は大丈夫でしょうか?
 桜以上に、もみじは大量の枝が折れました。その上にまた台風襲来。折れていなくても葉っぱ同士が擦れ合っていますので、紅葉具合がかなり心配です。
 堂塔の瓦の修理もまだ終わっていませんし、瓦自体が品薄で、「修理に伺えるのは来年になります」と言われたという話も聞きます。
 台風24号、消滅してくれないかなぁ〜




      秋  晴  や  竝  べ  替  へ  た  る  屋  根  の  石      村上鬼城





             見頃を迎えた萩       マウスを載せれば写真が変わります
 萩が良く咲いています。今年は萩の花付きがよくないところが多いようですが、本堂の前の株などは今が見頃です。
 先日の中秋の名月は曇りでほとんど見えず、十五夜は雲の向こうにうっすらと見える程度。十六夜はどうだったか忘れましたが、立ちちの月はよく見えました。居待ちの今夜も、きっと綺麗でしょう。
 少し前までは、名月の頃になると萩や芒がよく盗られましたが、今ではそういうことも少なくなりました。マナーがよくなったのか、お月見を楽しむ風習が薄れたのか・・・。
 明後日の台風で、萩の花も吹き飛ばされてしまうでしょう。お月見も今夜限りです。


   左から、一昨日、今日、昨日の酔芙蓉 / 日陰の擬宝珠の花 マウスを載せれば写真が変わります
 総門前では、酔芙蓉の花も咲いています。
 今年は天候の関係か花数が少なく、毎日10輪程度しか咲いていません。暑い頃は、朝の咲き始めは白く、次第に色が付いて夕方にかけて赤くなっていきますが、涼しくなった今頃はそれが2日掛けて見られます。朝から色付いているのは開花2日目の花です。それを知った上でご覧いただくと、愉快さが増すかも知れませんよ。
 目立ちませんが、擬宝珠の花も咲いています。
 欄干などの先に付いているネギ坊主ようなの形をしたものが擬宝珠ですが、それにこの花の蕾がよく似ているというのです。ボクにはまったくそうは思えませんが、似ていると思ったものに因んで命名するという発想は大好きです。
 知人から、子供の頃によくこれを食べたと聞かされて驚いたことがありますが、山菜の「ウルイ」と同種だと知って「なるほど」と思いました。かといって、自坊のを食べようとは思えず、あくまでも「花」としか見られませんが。
 そうそう、境内にはたくさんのキノコが出ていますが、美味しそうでも決して食べたりなさらないでください。近年、近くでは火焔茸という、食べれば命にかかわり、触るだけでも危険とい猛毒キノコが見つかっています。子供連れの方は、特にご注意ください。
 列島を縦断しそうな台風24号には、くれぐれもご用心ください!!  運動会などの予定の入っている方は、残念ですね。




    う  す  う  す  と  刻  を  染  め  ゆ  く  酔  芙  蓉     岡田和子