9/7版
一時は雨乞いでもしたいほど雨を待ち望んでいましたが、先日の台風21号で雨風には疲れましたので、しばらくは晴れて欲しい気もします。 最高気温も、高くて31〜32度、昨日今日は30度を切るようになり、ずいぶん過ごしやすくなりました。本当に熱い夏でしたね。 境内にも、少しずつ秋の気配が漂ってきました。鳴いている蝉の声はつくつく法師に代わり、夜には虫の音が聞こえてくるようになりました。 明日は「白露」。空気も冷えてきて、露を結び始める頃。朝になると、草花に朝露が付くようになってきます。まだ、当分は暑さが繰り返しますが、気持ち的にも一段落ですね。 深 み ゆ く 秋 に 素 足 の 白 露 の 子 角 杏子
京都は4日の2時34分には中京区で観測史上2番目の風速39・4mを記録しました。ちょうど、台風が京都の西を通り過ぎた頃でしょうか、その頃の吹き戻しの南風に真如堂も大きな被害を蒙りました。 杉の大木4本が根こそぎ倒れたのを始め、もみじの太い枝もずいぶん折れました。瓦も飛ばされたり落ちたりしました。でも、幸い建物に大きな被害はなく、怪我人なども出ませんでした。 ボクも生まれてこの方真如堂に住んでいますが、台風で木々が倒れる光景を久しぶりに見ました。25年ぶりに「非常に強い勢力」でやってくるとは聞いていましたが、想像を超えるものでした。 台風が去った翌日は、自坊の前に散乱した木々の枝や葉っぱの片付け、屋根の修繕などに追われました。昨日、今日は植木屋さんが来て、倒れた木を片付けて搬出する作業をしてくださっています。でも、京都中の社寺などが同じような被害を受けているので、植木屋さんもあちこちに分散して作業をしているので、まだまだ時間が掛かりそうです。 境内は、枝などを小さく切って集めて入れたトン袋がいっぱい。まだ手付かずの場所もあります。植木屋さんの話では、剪定したものを引き受けてくれる処理場が京都市近辺に4つあるのですが、いずれも長蛇の列。しばらく経って空いてから、ゴミを搬入する予定だそうです。完全に片付くには、まだ当分時間が掛かりそうです。 台風や地震で被災された方々に、心から御見舞い申し上げます。 二 百 十 日 雲 の 往 来 に 終 り け り 椎名水村 |