8/31版
先日来、ごく狭い範囲で雨が降ってはいたものの、真如堂はその範囲から外れて、恵みを享受できていませんでした。毎日、雨雲の動きをレーダー画面で見ていましたが、わずか数百メートルの違いで雨が降らなかったり、いつの間にか雨雲が消えてしまっていたということが続いていました。ですから、今日は待ちに待った雨でした。これで草木も潤いましたし、しばらくは水撒きからも開放されます。 でも、来週には今年最強の勢力を持った台風がやって来ます。上陸する台風は、これで今年4つ目になります。適度な風雨は大歓迎ですが、台風ともなればそういうわけにもいきません。被害なく通り過ぎてくれるのを願うばかりです。
本堂の裏側は湿気が多いので、木々の被害はほとんどありません。南側はその中間ぐらいでしょうか。同じ境内でも、かなり環境が違うのです。 台風21号で、京都に接近する台風は3つ目。小枝などがたくさん折れるでしょうし、葉っぱ同士が擦れ合って傷むでしょう。猛烈な台風なので、それだけでは済まないかも知れません。紅葉には確実にマイナスです。 水切れで苦しんだ上に台風で傷み付けられ、後は冷え込み次第ですが、9月から11月までの気温は平年よりも高い予想ですから、残念ながら、綺麗な紅葉はかなり期待薄ですねぇ。 と ん ぼ 連 れ て 味 方 あ つ ま る 山 の 国 阿部完市
ネットでこの紫陽花の分布を調べましたが、「東北地方南部(福島県)、関東地方、岐阜県までの中部地方の林地に自生する」と記されていたり、「本州、東北地方南部から中部地方、それに四国・九州に分布しています」とあったりして、確かなことはよくわかりません。でも、西日本ではあまり自生していないようです。 この株は、もう40年ほども前に、千葉県長生郡の笠森寺から持ち帰ったものです。 山地の谷川沿いなどに自生していることが多いらしく、水が好きなようで、少雨の今年は、鉢植えの株にいくら水をあげても葉が焼けてしまいました。地植えの株は、綺麗な葉っぱです。 蕾が玉のように見えることから「玉紫陽花」と名付けられました。蕾の直径は2〜3センチで、「総苞」に覆われ、開花と共にくす玉が割れるがごとくに総苞が脱落して花が現れます。花は地味です。 葉は大きく、縁には細かい鋸歯があります。この葉は、戦時中などは葉たばこの代用品として、イタドリなどと共にたばこに混入されていたそうです。それだけたくさん自生していたということでしょうね。 参道に開花した鉢を置いておいても、あまり目に留める方もおられませんが、京都ではあまり見かけませんので、ぜひその大きく丸い蕾をお楽しみください。 玉 紫 陽 花 丸 き 蕾 を 並 べ を り 海老名ムツヱ |