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           暑さが伝わらない写真ですが・・・  マウスを載せれば写真が変わります
 毎日、ニュースでは暑かった町の名前が報じられますが、京都市は‘常連’となっています。今日を含めて、7日連続の最高気温38度超え。昨日は39・8度まで上がりました。京都での7日連続38度を超えは観測史上初、39.8度は観測史上最高タイ。京都地方気象台は、1880年に統計を取り始めて以来の記録的な猛暑になっているとしています。
 さすがにこの暑さは堪えます。暑さが毎日蓄積されているように思いますし、夜はもちろん熱帯夜。まさに、「命に関わる危険な暑さ」です。
 街中よりは涼しい境内でも、朝8時頃には30度に達していますし、昼間は緑陰でさえ‘熱風’が吹いてくる時もあります。雨は8日に降ったきりで、1滴のオシメリもありません。
 高温無雨でいいのは、蚊が少なくなっていること。お墓の水向けや花筒は干上がっているか熱湯になっているかなので、ボウフラが湧きません。

         緑陰は多少涼し / 思い思いに伸びる    マウスを載せれば写真が変わります
 ただ、木々のダメージは大きく、黄や赤く変色している葉っぱが目立ってきました。大雨で潤ったのが一転して干上がっているのですから、木も「だまされた」と思っているのではないでしょうか。
 四条界隈では、祇園祭の先祭りが終わって、後祭の山鉾建てが行われている頃。ただでさえ暑いところが、ますます熱くなっているに違いありません。見に行く気などまったく起きませんが、観光でお越しになった方にはお気の毒な暑さです。「あの時は暑かったなぁ」と忘れられない思い出程度になるならいいですが・・・。
 この暑さはまだ当面続きそうです。せめて、夜の間に一雨恵んでくださいな。




     頭  の  中  す  き  ま  だ  ら  け  の  炎  暑  か  な     鈴木八駛郎






       元気乏しい木槿 / 暑い中でも元気な屁糞葛   マウスを載せれば写真が変わります
 真夏に生き生きと咲く木槿でさえ、この暑さに元気を失っています。花数が減って、花も少し小さいように思います。
 今は花の少ない時期です。境内をグルッと回ってもめぼしい花がないので、朝6時頃に咲いていたお墓の花屋さんの蓮の写真を撮ろうと、9時頃にもう一度見に行きました。ところが、別々の蓮鉢に咲いていた2輪の蓮がすっかり散ってしまっていました。花屋さんに聞いてみると、「散ってしまったんです。今年は2日しか保たないんです」と歎いていました。今朝が3日目の朝だったのでしょう。
 自坊の蓮ももうすぐ咲きますが、やはり短命なのでしょうか?
 仕方がないので、屁糞葛の花を撮りました。この花は、暑さなどものともせずに咲いていました。烏瓜の花も夜中に咲いているようで、咲き終わって縮れた花を朝見つけました。
 さて、次に咲くのは百日紅でしょうか? 酔芙蓉でしょうか?
 どうか皆さま、「命に関わる危険な暑さ」を無事に乗り越えてくださいますよう、心から祈念申し上げます。




      蝉  声  の  数  に  合  は  ざ  る  蝉  の  穴       黒坂紫陽子