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6月29日に関東甲信地方では梅雨明けが発表されましたが、関西を飛び越して梅雨が明けてしまうということがあるのですね。 京都は今日から祇園祭の様々な行事が始まります。もともとは疫病退散のための御霊会ですから、疫病が流行りそうな梅雨の時期に行われるのも頷けます。この頃の京都は‘半端ない’高温多湿。今年はそうなる前に、梅雨明けしてくれるのでしょうか? 木陰にいると、結構しのげる今日の暑さです。 七 月 や 既 に た の し き 草 の 丈 日野草城
毎年、「ここで切っても大丈夫かなぁ」と思いつつ鋏を入れますが、来年花を咲かせたいなら放っておくのが一番安全です。でも、それでは伸びすぎて、雨が降ったら倒れてしまうので、やはり剪定しなければなりません。品種によっても伸び方が違うので、なかなか一様にはいきません。剪定の結果が出るのは1年後ですから、さて来年はどうなるでしょう?。 今年はSNSの影響か、今まで来られたことのないような年代の人がたくさんの来られました。‘インスタ映え’するのでしょうか? ボインスタもいいですが、アップするためだけに撮るのではなく、じっくり花を楽しんで欲しいですねぇ。
木槿が咲き始めると、「夏が来たなぁ〜」と思います。「こんなカンカン照りの中で、よく咲いてくれているなぁ」と感心します。暑い夏が大好きなのでしょうね。 自坊の門前ではモクゲンジの花が満開で、黄色い花弁が雨のように落ちてきています。英名をゴールデン・レイン・ツリーというのも納得です。 樹高が6〜7メートルはあると思いますし、高いところに咲いているので、どんな花なのかは落ちているものを見ないとわかりません。 最近は蜜源植物として注目を浴びていますが、成長が早く、相当大きくなるので、一般家庭には不向きです。 この木は、千葉県長生郡の笠森観音から種をいただいたものですが、10メートルほど離れたところには、ギリシャのエーゲ海に面するテッサロニキから持ち帰って発芽させたモクゲンジも咲いています。当たり前なのでしょうが、まったく同じ花ですね。 秋には黒い実がなるので、別名を‘栴檀葉の菩提樹’といいます。その頃になると、拾いに来る人もあります。どうぞどうぞ、拾って帰ってください。必ず発芽します。 明日は「半夏生」。自坊でも半夏生の花が咲いています。急な暑さに、どうかご注意ください。 照 り 返 す 大 地 の ほ め き 半 夏 生 稲畑汀子 |