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           新緑の下でも少し暗い曇天の境内  マウスを載せれば写真が変わります
 清々しい季節から、梅雨入りしそうな蒸し暑い気候に変わりました。今年は梅雨入りが早いといいます。いくら何でもまだ梅雨入りはしないでしょうが、今年は梅雨入り前からすっきりしない天気が多くなるのだそうです。
 今日は少し靄がかかっている感じで、遠くの山々が霞んでいました。せっかくの新緑も、曇天では色がくすんでしまいます。でも、雨も降ってくれないと困るのですし・・・。
 少し薄暗い境内ですが、早朝には近くの禅寺の雲水さんたちが、本堂裏のお茶の木の垣根を刈り込み作業をされていました。お茶摘みも今年で7年目になりますが、お茶を作る腕も年々上達してきているそうです。
 また、今日は「六阿弥陀巡拝日」で、朝から参拝をするご婦人たちの談笑する声が賑やかでした。




     く ち び る に 夏 欲 し け れ ば 新 茶 飲 む       小迫倫子






     なまこ壁と山紫陽花の花 / 裏より見る山法師の花  マウスを載せれば写真が変わります
 早いですねぇ、もう紫陽花が咲き始めました。
 咲き始めたのは山紫陽花の早咲きの種類。最近の紫陽花のゴージャスな花と比べれば、小さくて色も控えめですが、境内にはよく似合います。
 皐月の花も、あちらこちらで咲いています。赤い花は遠くからでもよく目立ちます。
 逆に目立たないのは、自坊の門前の山法師の花。南を向いて、少し斜めに傾いて咲いていて、色も白いので、北側の参道を通る人にはあまり気づかれません。でも、自坊から門をくぐって出てきた人には、予期せぬ景色が見られるでしょう。
 鴬も日によってはよく鳴いています。また、蛙の鳴き声も聞こえてくることがあります。初夏から梅雨に向かう気配が感じられる境内です。




       旅 を 日 を 急 が ぬ ご と く 山 法 師       森 澄雄