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        緑に包まれる三重塔 / 若緑越しの朝の本堂  マウスを載せれば写真が変わります
 清々しい初夏の日となりました。
 でも、ここ数日は気温が乱高下。最高気温が18〜19度という日が4日続いたかと思ったら、今日は最低気温が自坊の温度計で7.5度。最高気温は25.3度と、18度ほども温度差がありました。
 「まだ暖房器具が仕舞えない」という声もよく聞きます。何を着たらいいのか、その日その日で考えてしまいますね。
 今日の境内は、本当に爽やか! 雲一つない青空が広がって、風に揺られた若葉越しの日の光が、地面にゆらゆら映っていました。人影はまばらで、新緑の境内を独り占めできました。
 花はほとんどなくなって、全山新緑です。新緑の季節は、桜や紅葉と比べるとずいぶん長いので、まだ当分は楽しめます。でも、そろそろ蚊や毛虫なども出始めたので、次第に‘楽しむ’だけでは済まなくなってきます。
 今年は梅雨入りが早いと言われています。2011年には5月22日に梅雨入りしたこともありましたから、今のうちに初夏の清々しさを満喫したほうがいいかも知れませんね。




     万  緑  や  い  の  ち  は  水  の  匂  い  し  て        東金夢明






    朝の光の中のエゴノキの花 / うつむき加減の大山蓮華 マウスを載せれば写真が変わります
 今日の花は、2枚とも自坊の写真です。
 1枚目はエゴノキの花。白い花が下向きに咲いているのがおわかりになりますか?
 日本全国の雑木林などにも生えている木で、最近は庭木に使われることも増えました。チシャノキ、チサノキなどとも呼ばれ、古くから親しまれている木で、万葉集や歌舞伎にも登場します。果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐいことから、「エゴノキ」という名前になったと言われています。
 花に蜜が多いのか、たくさんの蜂などが集まってきます。また、散った花で木の下が白くなって、それもまた可愛くて綺麗ですよ。
 2枚目は大山蓮華です。
 蓮の花に似ているということで「蓮華」が付いているのですが、うつむき加減で咲くので、蓮は連想しないかも知れません。モクレンの仲間で、花に芳香があります。花も美しいですが、楕円形で真っ白な蕾は息を呑むほど綺麗です。「森の貴婦人」という異名も頷けます。
 つつじなどの剪定をしながら、こんな美しい花々に癒されていま〜す。皆さんも初夏を満喫なさってくださいね!




     山 ぢ さ の 白 露 重 み う ら ぶ れ て 心 も 深 く 我 が 恋 や ま ず    柿本人麻呂