3/17版
気温のアップダウンが激しいこの10日間でした。10日間の最高気温は9.9〜23.3度、最低気温は0.3〜10.2度。一度あたたかさを経験すると、少しの寒さでも堪えます。この後しばらくはお天気がぐずつきます。冷たい空気と春のあたたかい空気のせめぎ合いの最中なのでしょうね。 境内はまた一段と春らしくなってきました。まだ、若葉の頃というわけにはいきませんが、落葉樹の葉芽も大きくなって、少し緑色が顔を出している樹もあります。後はもう時間の問題です。 毎 年 よ 彼 岸 の 入 り に 寒 い の は 正岡子規
元三大師堂の八重の紅梅も見頃です。こう梅が、境内の梅の‘しんがり’です。 三重塔の東側を見上げていただくと、赤い新芽が出ているような木があります。実はこれは新芽ではなく、花。葉が開く前に赤い花を咲かせるのですが、これがこの木の名前「花の木」の由来となっています。境内には20本ほどの花の木がありますが、雌雄異株で、この木は雄。雄の花のほうが綺麗です。 お天気のいい夕方、周りが暗くなっていく中で、夕陽がこの木に当たると、花がひときわ赤く輝くようで、それはもう本当に綺麗です! 境内に咲く花の数は、日増しに増えています。馬酔木、山茱萸、椿、水仙、梅、連翹も咲き始めました。次は桜ですね。
京都市内を移動していても、すでに咲き始めている枝垂れ桜もありますし、染井吉野と思える桜が少し咲き始めているのも見ました。環境によっては、もう咲き始めているのかも知れません。 境内の桜で一番早く咲き出すのは、三重塔横の枝垂れ桜か本堂脇の「縦皮桜」。いずれも「江戸彼岸」系の品種です。顎筒の下のほうがプクッと膨らんでいて、花柄には毛が多いのが、「江戸彼岸」の特徴です。 三重塔脇の枝垂れ桜は、20日頃には咲き始めるのではないでしょうか? すっかり開いてしまうと色が褪せるので、七分咲頃が一番の見頃です。 染井吉野で、境内で一番早く咲くのは本堂の前の株ですが、まだいくつかの蕾でピンク色が見え始めたばかり。開花まであと1週間ほどかかるのではないでしょうか? 気象台の開花宣言は、「えっ? どこに咲いているの?」と他に先んじているという印象が強いので、普通に染井吉野の花を見られるのは25日ぐらい、満開は月末〜4月初頭ではないでしょうか? さぁ、また人が増えますねぇ。 明日からお彼岸。しばらくは空模様が定まらないようです。体調にお気を付けください。 は な は み な い の ち の か て と な り に け り 森アキ子 |