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‘最強の寒波’とやらの襲来を受けて、京都市内も週半ばから冷え込む日が続きました。最低気温もマイナス3.6度を筆頭にマイナス2〜3度が続き、最高気温は3〜4度台止まり。雪もこの3日間はうっすら積もりました。大寒から立春に掛けての一番寒い時期らしいお天気でした。 今日は真如堂開祖の966回忌の法要が本堂でありました。毎年、「寒い、寒い」と言いながらお勤めしていますが、今日はそれも一入。寒くて声も出にくく、金物の道具は痛いぐらい冷たかったですし、足袋を通して伝わる床の冷たさが尋常ではなかったです。 週間予報では、数日は平年よりも気温が低いものの、節分にかけてそれも弛んでくるとのこと。この数日が‘底’だったようですね。
南のほうの伏見から来られた方は境内の氷の分厚さに驚いておられましたし、宇治市の方は雪といっても屋根がうっすら白くなった程度だと仰っていました。一方、北に位置する大原では、最低気温がマイナス8度で、雪も30センチほど積もったそうです。 「四条は雨でも北大路は雪」「今出川通より上(北)は気候が変わる」などと、冬の京都市内は北へ行くほど寒さが厳しくなると言われます。住んでいる者の実感としても、確かにそうだと思います。 真如堂は南北でいうと丸太町通と今出川通の間ですが、町そのものが保つ‘熱’がありませんし、標高も多少は高いので、北大路通辺りの気温に近いのかも知れません。雪が積もったのでチェーンを巻いて出かけたけれど、大通りに出たら雪などなかったという経験もしたことがあります。 「京都の寒さは違う」と仰る北国の方がおられますが、その‘特異’な寒さが、京都の文化や芸術などを生み出す要因の一つになったとも言われます。その‘特異’な寒さも、もうそろそろ先が見えてきて欲しいなぁ〜と思います。 雪 沓 の 跡 よ り 雪 の と け は じ む 安藤徳太郎
雪が積もるときれいですし、それを見にわざわざ来られる方も増えますが、滑るし、建物や植物に被害が出ることもありますので、個人的にはうれしくありません。年に一度くらい、うっすら積もる程度で十分です。 日の出が早くなり、日の入りが遅くなって、わずかずつですが日が長くなってきました。まだまだ遠いですが、少しずつ春を意識するようになってきました。「あれは咲いているかな?」と見回る場所も次第に増えてくるでしょう。楽しみですね! インフルエンザが大流行しているとか。どうかご自愛ください。 水 仙 の 花 の う し ろ の 蕾 か な 星野立子 |