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寒い時には寒くないと困る方も多いですが、正直なところ、この温さは助かりますねぇ。 朝のうちは曇っていましたが、午後から一転して青空が広がりました。冬のあたたかい陽射しは何よりの‘ご馳走’です。景色も、まるで違って見えてきます。 境内にはほとんど人影が見られません。動いているのは、土塀を直している瓦屋さん、ユニックで石灯籠を釣り上げている石屋さん、木の幹に寄生した苔を取る職員さん・・・それぐらい。静かな静かな境内でした。 残念ながら、この写真を撮った時は、まだ曇っていました。 大 寒 の 木 々 に う ご か ぬ 月 日 あ り 桂 信子
蝋梅の花は、陽が当たると透けて綺麗ですねぇ。それにあの香り! 花よりも香りのほうが、人を惹きつけるのではないでしょうか? 「陽が差しているのなら、あれも撮り直さなきゃ!」と、竜の玉のところへ! 思った通り、陽が当たって、玉がキラキラしていました! 少し前から、南天や千両、そしてこの竜の玉が、地面に散らばり始めました。鳥たちが、実を啄み始めたのです。蹲踞の中にも、実が浸かっています。実を水で洗おうとしているのでしょうか? 立春を過ぎた頃に蹲踞の中を覗くと、皮が剥げて白くなった実の残骸がたくさん出てきます。 木々が葉を落とす冬は、鳥の観察にはもってこいですが、先日の厳寒の時には蹲踞が凍ってしまって、鳥も水を飲むのに苦労していました。 明日は大寒。寒さはこれからが本番です。厳寒期らしい出来事に出会えるのが楽しみですね。 蝋 梅 を 透 け し 日 射 し の 行 方 な し 後藤比奈夫 |