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      灰色の雲の間から日が差す / 人影のない境内   マウスを載せれば写真が変わります
 朝方には小雨が降り、その後はずっと曇り空。午後から天気は少しずつ快方に向かい、夕方には日が差すこともありましたが、時雨れてもいました。
 お正月休みは終わったけれど、今日から3連休という方もおいでになるでしょう? 休みを取って長い連休にしたという方もおられるでしょう。今日の境内には、日本人よりも欧米人の旅行客と思しき人の姿が多く見られました。
 お寺には元旦から大勢の墓参の方が来られます。元旦が一番多く、2日、3日と減って来ますが、今年のお正月は穏やかなお天気に恵まれ、墓参をされた方にとっても幸いでした。
 お正月はご先祖とは関係がないと思っておられる方もおられますが、そもそもお正月は先祖の霊を“年神様”としてお迎えする魂祭の行事です。まずは‘身近な’ご先祖にお参りしなければ始まりません。
 その墓参の方も減って、境内はわずかな人影のみ。静かな冬の境内です。
 もう早、明日は七草ですね。



    と  け  そ  め  し  七  草  粥  の  薺  か  な     星野立子





        除夜の鐘楼 / 鐘の一点を見つめる     マウスを載せれば写真が変わります
 大晦日の行事は、3時から除夜のお勤めと夜12時前からの除夜の鐘。今年の大晦日は夕方の雨も上がって、それほど寒くなくて、除夜の鐘にはいい日和でした。
 12時前から鐘楼の鐘の下でお勤めをして、その後、11人の僧侶が1撞きずつ。それに続いて、鐘を撞きに来られた方に4〜5人以上で1撞きずつしていただきました。
 真如堂の周りには外国人の方も多く、鐘を撞きに来た500余人の2割程度は外国人。東南アジア系の方は日本人と見分けが付きにくいですから、もっとおられたのかも知れません。
 外国人の方にとって、除夜の鐘はカウントダウンのイベントのようなもの。日本人のような、1年の締めくくりである除夜に、心の迷いを一つ一つ打ち払うというような神妙な気持ちはないのでしょう。本堂の前で大騒ぎをして、顰蹙を買っている人たちもいました。
 最後は僧侶が1撞きずつして終わる予定が、その分を‘駆け込み’も方々に譲って、どうにか108つで撞き納めました。
 かがり火の回りには人垣ができ、薬湯の接待にも列が出来ていました。厳粛で、賑やかな除夜でした。
 さぁ、新しい年の幕開けです!



    念  々  と  次  の  音  を  待  ち  除  夜  の  鐘       加倉井秋を