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      本堂前のもみじと花の木 / 右端は桜の紅葉です  マウスを載せれば写真が変わります
今日は朝から素晴らしい秋晴! 昨日もいいお天気でしたが、明日の午後からは秋雨前線による雨が降るようで、お天気が長続きしません。台風と台風の合間の好天のような気がします。
 台風21号は、各地に大きな被害をもたらしましたが、京都市内の被害は軽微でした。
 それでもかなり風が強く、台風が過ぎ去った後の境内は、小枝や枯れ枝が散乱して、後片付けが大変でした。おそらく10年以上ぶりの強風だったのではないでしょうか?
 この強風で、京都府立植物園では100本以上の木々が倒れたようです。大津市では、JRの支柱が根こそぎ折れたり、比叡山の霊園の本堂の屋根が大きな被害を蒙ったりしました。
 次の台風は、おそらく上陸はしないでしょうから少し安心ですが、お天気の安定する日が少ないままに秋が終わってしまいそうです。


        百日紅の紅葉 / 本堂の脇はまだ緑のまま  マウスを載せれば写真が変わります
 境内の木々の紅葉も、先週より少し進みました。「花の木」などは、日の光を透かして見ると、結構きれいです。桜のまばらな紅葉も、風情があります。
 でも、もみじはまだまだ。一部、色付いてきている枝もありますが、木が弱っていたりするものが大半で、‘健康的な’色付き方ではありません。
 気温は順調に下がって来ているので、色付きは期待できるのですが、台風で葉がもみくちゃにされて傷んでしまっているでしょうから、心配です。
 紅葉が見頃になって来るのは、11月半ばを過ぎてからです。今年の紅葉が綺麗かどうか、まださっぱりわかりません。



    刻  々  に  大  秋  晴  と  な  る  ご  と  し      皆吉爽雨





  石蕗(黄)と貴船菊(白) / 日の光の当たった山茶花の花 マウスを載せれば写真が変わります
 いま、境内で咲いている花は、貴船菊(秋明菊)、石蕗、椿、山茶花などでしょうか。ひっそりと静かに咲いている姿が印象的です。
 珍しいものを植えても、咲いたと同時に盗られてしまうことが多いので、困ってしまいます。
 どんな気持ちで盗っていかれるのでしょうね。出来心ではなく、移植ごてや挟み、それを入れるためのレジ袋などを持参している人もいます。‘犯人’は案外、高齢の方が多いのですよ。
 これからは、日一日と境内の‘色’が変わっていきます。その移ろう様子を見るのも楽しみです。そして、その下では、あまり目立ちませんが、小さな花が咲いています。
 圧倒的な人で境内が埋め尽くされるまでの、束の間の楽しみです。




     蝶  一  つ  石  蕗  の  化  身  と  な  り  て  舞  ふ     伊予田六洋