10/21版 




      桜と花の木の紅葉 / まだ青々としているもみじ  マウスを載せれば写真が変わります
 当然、朝から雨。土砂降りではありませんが、しとしとよりは強く降っています。この雨は、まだ前線が降らせている雨のようで、台風の影響はこれから出てくるのでしょう。
 こんな雨の日に、境内では人の姿が結構見られます。観光の人、数人で写真を撮っている人などいろいろですが、「どうしてこんな日に?」と思えるほどです。
 実は、この週末は、お天気さえ良ければ、絶好の行楽日和となるはずでした。22日の昼間は、京都三大祭りの一つ「時代祭」、夜は鞍馬の火祭が行われる予定でした。
 ところが、超大型で非常に強い台風21号が接近して、影響が必至なため、時代祭は順延も断念して中止に、火祭りは雨天決行のようですが、あまりにも風雨が強まればどうなのでしょう?

    もみじと花の木がわずかに色付く / 正面参道はまだ緑 マウスを載せれば写真が変わります
 真如堂でも、鎮守の日吉神社の御輿が本堂前に参来する予定でしたが、中止となりました。他にも多くの祭事やイベントが中止になっています。
 遠くからお越しの方は、既に新幹線やホテルも予約されているので、荒天を承知でお越しになるでしょう。お越しになったからには、普通の雨ならどこかへお出かけになるでしょう。境内におられる方は、そんな方々なのではないでしょうか?
 境内の紅葉は、桜や「花の木」が少し色付いた程度で、まだまだです。少し薄暗くどんよりした境内ですが、折角ですからお楽しみください。



    雨  だ  れ  の  棒  の  如  し  や  秋  の  雨      高野 素





      雨の中に咲く美しい白椿 / 濁った赤の南天の実   マウスを載せれば写真が変わります
 冷え込んだり、また暑い日があったりを繰り返してきましたが、最高気温が20度ほどの日がしばらく続きそうです。今後1ヶ月は、平年よりも気温が高い見込だそうです。紅葉は、例年よりも遅れるかも知れませんね。
 南天や千両の実が色付き始めました。もみじなどは、最低気温が8度程になると紅葉のスイッチが入ると言われていますが、南天などの実が赤くなるスイッチは何なんでしょう? これから冷えてくるにつれて、どんどん色が冴えてきます。
 自坊の白い椿も咲き始めました。
 椿はは春の季語ですが、種類によって開花期はまちまちで、9月頃から4月頃の長きにわたって様々な花が咲きます。椿の語源は「艶葉木」だという説もあるようですが、葉っぱが雨に濡れて艶々美しい今日は、「それも然り」と思いました。
 さぁ、台風が何事もなく過ぎ去ってくれますように。皆さん、ご用心、ご用心。




    実  石  榴  に  嵐  の  前  の  雫  か  な       日原 傳