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         総門越しに見る境内 / 垣間見る紅葉   マウスを載せれば写真が変わります
 今日は「曇り一時雨」。いつ降り出してもおかしくない空模様ですが、よく持ち堪えてくれています。
 ここ数日、気温は乱高下しています。8〜11日は‘高止まり’で、10・11日は30度を超えました。昨日は平年並みに戻りましたが、今日は19度止まりでした。これでは、体が付いていきませんし、着るものにも寝具にも困ります。
 ウェザーニュースから、今年の紅葉見頃予想が発表されていますが、近畿のほとんどの名所で平年並の見頃となり、鮮やかな紅葉が期待できそうだということです。
 大ざっぱにはそうなのかも知れませんが、出だしは綺麗でも失速する年や、最初は悪くても尻上がりに良くなる年など、細かく見ると毎年違います。
 桜や百日紅の紅葉が始まって、毎日落ち葉掃除が必要な季節になってきました。期待せずに歩いていると、ハッとするような光景に出会えるかも知れませんよ。




    秋  時  雨  あ  り  し  を  と  ど  め  石  畳      稲畑汀子





    境内への入り口の大きな萩 / 季節外れになってきた酔芙蓉 マウスを載せれば写真が変わります
 本堂の前辺りの萩は、もうすっかり見頃が過ぎましたが、総門前の石畳際の大きな萩はまだ楽しめます。今年は、ここの萩の出来が突出していいです。
 ただ、ちょっと茂りすぎていて見通しを悪くしてしまっているので、車で出入りするときは慎重に曲がらなければなりません。
 逆に、総門前の酔芙蓉はもうほとんど終わったのに、茶所近くの株はまだ盛りです。不思議ですねぇ、わずか100メートルほどしか離れていませんのに。
 人の体調にも善し悪しがあるように、木々も環境に左右されて、花付きが良かったり悪かったり、早かったり遅かったり。歳を取れば、花も実も小さくなったり、シミが出たり・・・。


      ひっそり咲く貴船菊 / 雄蘂が印象深いお茶の花   マウスを載せれば写真が変わります
 前回は、ピンクの八重の貴船菊でしたが、今回は白の八重です。すぐ隣に、白の一重も咲いています。風にゆらゆら揺れる貴船菊は、とても風情があります。
 お茶の木には、白い花弁に山吹色の雄蘂の花が咲いています。あまり目立ちませんが、よく見ると蕾も花も可愛いですよ。
 しばらくすると結実して、熟してくると茶色くなって大きな種がこぼれます。これを拾ってきて蒔くと、かなりの確率で発芽します。たくさん育てると、自家製の番茶や緑茶、紅茶も出来ますよ!
 金木犀の香りも、どこからか漂ってきます。少し前にも香っていましたから、2度目に開いた花の香りでしょう。佳い香りですね。さすが、「三大香木(他は、沈丁花とくちなし)」です。
 しばらく、ぐずついたお天気が続きそうです。気温もあまり上がらず、一気に季節が進みそうです。体調管理にご注意くださいね。




   茶  の  花  に  暖  き  日  の  し  ま  ひ  か  な    高濱虚子