10/6版
気温は朝のほうが高く、お昼に掛けて2度ほど下がり、午後1時の時点で17.1度でした。まだもう少し下がりそうで、1枚羽織らないと寒いです。 雨のヒンヤリした境内に、人影はありません。真っ昼間でもうっすら暗く、外灯があちこちに点いています。目には多少薄暗い感じ程度ですが、センサーはちゃんと反応して設定通り点灯させているのでしょう。 境内の木々は、また少し色が変わりました。 この時期にちゃんと雨が降ってくれると、紅葉の時期に葉がカサカサに乾かなくて済む気がします。有り難い雨ですが、明日は運動会の予定もあることでしょう。出来れば、中止決定の判断を出さなくていいように、夜明け頃にはあがって欲しいものです。 し ん し ん と 秋 雨 を 聴 く 果 報 か な 川崎洋吉
ピンクと白、八重と一重がありますが、好みはそれぞれ。ボクは白の一重が好きですが、弟子に草刈りをさせた時に切られてしまったので、今年は咲くかどうか微妙です。 貴船バックに小さな緑の草が写っていますが、これはレンゲです。来春に花を咲かせるために、9月に種蒔きをしたものが発芽したのです。しばらくは「立ち入り禁止」です。 酔芙蓉ももうそろそろ終わりです。わずかながら、まだ木槿も咲いています。次に咲いてくるのは、早咲きの椿や野路菊でしょうか。
じっと見ていると、何かを挟んでバケツに入れる度に「ぽとっ」という音がしています。「あっ、これかぁ」と、音の正体が判明しました。たぶん職員さんだったのでしょうが、薄暗い中、薄っぺらい雨合羽を着て一心不乱にぎんなんを拾う姿が少し不気味だったので、声を掛けるのはやめておきました。 その近くには、枯れた彼岸花の花茎が何本も立っていて、茎の元からは新しい葉っぱが勢いよく出てきていました。 彼岸花は、日本で最も別名の多い植物の一つだと言われています。例えば、「曼殊沙華」は仏典に出てくるサンスクリット語で「天界に咲く花」という意味だとか。「死人花」「幽霊花」などという縁起の悪い別名もあります。 その別名の中に、「葉見ず花見ず」というのがあります。これだけで、「なるほど!」とわかる方は、植物に詳しい方でしょう。彼岸花は、花が終わってからしか葉が出てきません。花は葉を、葉は花を見ることがないわけです。 「葉見ず花見ず」は見たままですが、韓国の名前は「想思華」とロマンチック。葉と花はお互いに見ることは決してないけれど、それでも花は葉を想い、葉は花を想っているという意味です。いいですねぇ〜。 さぁ、また3連休という方もおられるでしょう。8日は暦の上では「寒露」。いよいよ秋も深まります。お風邪を召されませんように。 ぎ ん な ん を 拾 ふ 一 徹 な 人 と ゐ て 能村研三
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