9/22版
予報よりも早く、お昼過ぎから雨が降り始めました。8月下旬から9月中旬にかけては少雨に悩まされましたが、今は適当に雨が降ってくれて助かります。 でも、今日、お彼岸の墓参を予定されていた方には、有り難くない雨になったことでしょう。予定を変更した方もおられました。 小雨の境内も、静かでいいですよ。木々の葉や石畳がしっとり濡れて、晴天とはまた違った趣を見せてくれます。 こうして毎週写真を撮っていると、「あっ、この木は色付きが進んだなぁ」「ここは緑の色合いが変わってきたなぁ」などと細かな変化に気が付きます。 いつまでも、微妙な変化を感じ取れるような目、気持ちでいたいと思います。 秋 彼 岸 詣 り 合 は せ て み な 親 し 深見けん二
でも、それほどたくさん咲いているわけではないので、わざわざ来てくださった方には何だか申し訳ない気もします。 この記事のタイトルですが、どうして「萩」ではなく「ハギ」という表記なのでしょう? 片仮名では、花の名前に含まれる意味もわかりませんし、まるで情趣がありません。学術的文章に倣ったものだとかいろいろな説があるようですが、NHKなどは「動物や植物(含む野菜)を表す漢字が常用漢字表にあれば漢字。なければひらがなで書きます。学術的な場合は、カタカナで書きます」ということのようです。もっと、花の名前を大事にして欲しいです! 脱線しました。 この2枚の写真は、本堂の右裏の小径に咲く萩です。5〜6年ほど前に、10メートルほどの小径を作り、その脇に宮城野はもちろん、白花、江戸絞り萩、底紅ハギ、斑入りなど、いろいろな種類の萩を植えました。それが今では立派に成長して、たくさんの花を咲かせてくれるようになりました。ちょっと気を付けてご覧になってみてください。
「こんなところに彼岸花あったかなぁ?」と、毎年のように思います。去年のことを失念しているだけなのか、あるいは何か思い込みのようなのかも知れませんが、今まで咲いたことのないようなところにいきなり咲くことが多い気がします。彼岸花は種が出来ず、球根でしか増えません。花後に出てくる葉っぱの位置まで気に留めていませんので、ひょっとしたら花を咲かせないまでも、ずっとそこに生えていたのかも知れません。 さらに、不思議なことに、今年は白い彼岸花が自坊の前の2か所で咲きました。1か所は「前から咲いていた」という人もいますが、もう1か所は確実に初見です。 白い彼岸花は、赤と黄色の彼岸花から生まれた雑種だそうですが、やはり種はできません。ひょっとしたら、自坊にあった白い彼岸花の植木鉢の土を、いま咲いている辺りに撒いたのかも知れません。 福岡県には、1万本の白い彼岸花が咲くお寺があるとか。それはそれは見事でしょうねぇ。 朝夕はすっかり涼しくなりました。お風邪など召されませんように。 曼 珠 沙 華 忘 れ ゐ る と も 野 に 赤 し 野澤節子
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