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             午後は墓参も一段落 / 三千余坪の真如堂墓地   マウスを載せれば写真が変わります

 お盆も真っ盛りとなり、墓参の方の姿が絶えない境内となりました。
 真如堂では、10日にお盆の施餓鬼法要が勤められ、もう半分以上の方が墓参をお済ませになったので、むしろ終盤といった雰囲気です。各お宅を回ってご先祖の回向をする棚経も、もう最終盤。自坊では、今月初めから回り始め、15日で終わるので、もう大詰めです。
 7日に立秋を迎えましたが、今日は曇天だったこともあって最高気温は31.9度。ここ2〜3日は、窓を開けて寝ると涼しすぎるほどでした。
 もちろん、このまま一気に秋らしくなることはありませんが、今年の夏は暑さが厳しいと予報されていた割にはそれほどでもなく、棚経に回る身には大助かりでした。
 明日、そして五山の送り火の行われる16日は雨の予報。去年はかつてないほどの土砂降りで、火が見えないほどでしたが、今年はどうでしょう?
 16日が終われば、通常の仕事に戻るという方も多く、今日がUターンラッシュのピークとか。お気を付けて。




         墓  原  の  ど  こ  も  よ  く  似  し  盆  の  寺          高浜虚子





              萩の花咲き始める / 玉紫陽花の蕾        マウスを載せれば写真が変わります
 自坊の庭では、萩の花が咲き始めました。早咲きの品種ですが、この花を見ると、「暑さが峠を越えたなぁ」と、しみじみと思います。
 蓮の花も、蕾がわずかとなりました。確実に、季節が移ろっていますね。
 やはり自坊の庭に植わっている「玉紫陽花」ですが、今年は開花が遅れています。例年は、棚経で体力も限界に近付いてくる頃に咲き始めるので、この花が咲き始めたら、「お盆ももうすぐ終わりだなぁ。もう一頑張り!」と思うのですが・・・。
 「玉紫陽花」は、京都では滅多に見かけない花で、その名はこのまん丸い蕾に由来します。福島県以南の関東地方や岐阜県までの中部地方の林地に自生していて、この株は千葉県長生郡の笠森観音から分けていただいたものです。
 大事に咲くのを楽しみに待っていたのに、7月の終わりに剪定作業をした植木屋さんが枝先を切り落としてしました。すべての枝先に蕾が付く質で、すでに蕾が大きく見えていたにも関わらず・・・出入禁止です。
 今年は花数が少ないですが、「あー、お盆が終わったなぁ」と、しみじみ見たいと思います。
 残暑厳しい日がやってまいります。どうかご自愛ください。




        た  か  ぶ  れ  る  心  な  ご  め  り  夏  の  萩          江上多萩