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                  どんより曇った境内         マウスを載せれば写真が変わります

 蒸し暑い日が続いています。お天気は安定せず、「今日は大丈夫かな?」と毎日案じるほど、空模様が急変します。雨の降り方は激しく、また局所的です、少し離れただけで降っていなかったり、強い雨が降ったりしていて、一口に「京都市内」でくくれません。
 天気が熱帯化しているという方もおられます。各地の大きな自然災害といい、ヒアリのような南米原産の蟻が繁殖しつつあるなどの生態系の変化といい、本当にそうなのかも知れません。
 そんな中で、境内の木々を維持していくのも、これからは大変になって来るでしょうね。紅葉が遅くなり、あまり綺麗でなくなってきているのも、一つの現れかも知れません。病害虫の発生も心配です。
 最近は、雨雲レーダーをチェックするのが習慣になってきました。お昼頃には雨雲がなかったのに、空が暗くなってきたのでレーダー画面を見ると、強い雨を表す赤や黄色の雲の帯が近付いています。
 さぁ、また来るのかな? もう慣れてきました。





       蝉  声  に  ふ  く  ら  む  森  や  驟  雨  来  る          石野冬青






      ちょっとさみしくなってきた木槿の花 / 菩提樹の葉の蝉の抜け殻  マウスを載せれば写真が変わります
 木槿の花が、少し小振りになり花数も少なくなって、盛りを少し過ぎた感がします。今年は、盛りといっても、少しメリハリがなかったように思います。
 でも、たくさんの蕾がまだ付いていますので、あと1ヶ月以上は咲き続けてくれるでしょう。
 蝉の鳴き方も、今年は何だか変です。油蝉や熊蝉が鳴くのは当たり前ですが、先日、シーズンの終わり頃に鳴くヒグラシやつくつく法師が、もう鳴いていました。
 一昔前は、油蝉が大勢を占めていたのが、今では暖地性の大型蝉である熊蝉が優勢です。原因は、地球規模の温暖化に加え、都市のヒートアイランド現象だとも言われています。
 いろいろな生物の変化がこんなに速いスピード進んでいるのは、ちょっと恐ろしく思えるほどです。


                  葉っぱをかき分けて見る蓮の花     マウスを載せれば写真が変わります
 自坊の蓮が咲き始めました。蓮の美しさには、心が浄められる気がします。
 4月に泥を掘って蓮根を取り出し、成長の良さそうなものを植え付けて、今日まで育ててきました。でも、今年はちょっと失敗です。
 欲を出して肥料を与えすぎたようで、しかもその肥料が葉っぱを成長させるものに偏っていたのか、背丈を超えて大きく広がっています。
 花はというと、その葉っぱの下に咲いていて、葉に邪魔されて十分に開くことができすにいます。せっかく咲いたのに・・・。
 蓮の花を見たい方は、葉をかき分けてご覧ください。ちょっと見難いですが、それでも綺麗ですよ!





       匂  ひ  き  て  葉  揺  れ  に  割  る  る  花  蓮          石原八束