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若緑に青空! / 茂みの向こうの本堂 マウスを載せれば写真が変わります |
初夏の気配たっぷりの境内。若緑は爽やかな色を見せて美しく、空は濃いブルー。最高気温は29.6度まで上がりました。
日向にいるとジリジリと暑いですが、木陰にいると、湿度が低いので心地よい感じです。週間予報でも、しばらくは傘マークが付いていないので、こんな日が続くのでしょうか?
ウィークデイにしては、境内の人影は少し多い目です。日傘を持って歩く人、カメラをかまえている人、ブラブラと散策する方など、今日は何をしていても心地よいでしょう。
若い葉をご馳走と考える虫たちの動きも活発になってきました。そろそろ害虫対策を始めなければなりません。
外で立っていたりすると、虫が目の周りなどをしつこく飛び回ります。その動きの通り、「目纏い(メマトイ)」です。ジョウバエの仲間とヌカカなどの小さな蚊の仲間で総称ですが、本当に鬱陶しいですねぇ。ハエのメマトイは、人や動物の涙や汗に含まれる「タンパク質」を吸おうとして付きまとうのだそうですが、この虫に線虫が寄生していることがあるので、要注意だそうです。
折角の好期を邪魔して欲しくないですね。
緑 陰 の わ が 入 る と き に 動 く な り 永田耕衣
早くも紫陽花が咲き始めました。もちろん、超早咲きの品種だけですが、蕾が膨らんでいるものが‘列を成している’ので、これから順番に咲いていくでしょう。
桜もつつじも、去年より開花が遅れましたが、紫陽花もやはり少し遅い目です。一度遅れたら、取り戻すのはなかなか難しいようです。
自坊の前では、山法師の花が咲き始めました。
花水木と少し似ていますが、山法師は日本や朝鮮半島・中国などに昔からある木。一方、花水木は北アメリカ原産で、時の東京市長がアメリカのワシントンD.C.へ染井吉野を贈った返礼として、1915年に日本にやってきた、由緒来歴が明確な木です。「アメリカ花水木」と言う方もありますが、あえて言うなら「アメリカ山法師」です。
花は、花水木のほうがずっと派手。何しろ、舶来ものですから。でも、和庭には山法師がしっとりと似合いますね。
あと2週間ほどで梅雨入り。さぁ、今のうちに爽やかな初夏の雰囲気をたっぷりとお楽しみください!
風 薫 る 青 山 こ こ に 定 ま り て 上田五千石
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