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               若葉の参道を賑やかに / 若葉越しの本堂   マウスを載せれば写真が変わります

 春から初夏に向かう、さわやかな快晴の日でした。
 朝の気温は7度を切りましたが、最高気温は22度。屋内にいるよりも、外の陽射しの中にいたほうがずっと温かかったです。
 4月ももうすぐ終わり。明日からはゴールデンウィークですが、「そんなの関係ねぇ!」という方もおられるでしょう。でも、京都のホテルは、きっと満室になっているのでしょうね。
 京都は、今、ホテルの建設ラッシュで、今月もいくつものホテルが開業するようです。
 ゴールデンウィークになると、道路は大渋滞して、いつもと同じ時間では移動できなくなります。今でさえ混雑して大変なのに、これ以上、訪れる人が増えたらどうなるのでしょうねぇ。観光に携わっている人以外は、あまり喜んではおられないのかも知れません。


             もみじと花の木の若葉 / 鐘楼の新緑       マウスを載せれば写真が変わります
 境内は、もうすっかり新緑の景色となりました。
 もみじの梢には小さな紅い花が付いていますが、そろそろ終盤で、花柄をずっと降らし続けています。それが落ちきったら、スカッとした新緑一色になります。
 連休だからといって、真如堂を訪れる人はそれほど増えません。この素晴らしい景色を、多くの人はあまりご存じないのですねぇ。
 緑の若葉あふれる清々しい景色の中で、のんびり本を読むもよし、お茶とお菓子で一服するもよし。混雑を押して無理して出かけるよりも、ずっといいかも知れませんねぇ。





       好  き  な  道  好  き  な  だ  け  ゆ  き  春  惜  し  む       茂里正治






          去年より遅くつつじの開花 / 自坊の庭の花水木     マウスを載せれば写真が変わります
 境内は、次々と花が咲きだしています。
 あちこちで、平戸つつじが咲き始めました。桜の開花も遅れましたが、つつじの開花も、例年より少し遅いようです。
 本堂の右脇では、藤が咲き始めました。でも、棚よりも上でしか咲いていないので、気が付かない方もおられると思います。達磨藤なのでしょうか? 花房が短くてずんぐりしているので、‘達磨’の名があります。
 鐘楼の周りで咲いていた八重桜は、そろそろ終わりが近付いていて、樹下は桃色の花びらが積もっています。散る花びらの中に立っていると、何だかとっても幸せな気分になれますよ!


               卯の花咲き初める / 後半戦のレンゲ      マウスを載せれば写真が変わります
 自坊の門のあたりを歩いていると、甘〜い香りが漂って来ることがあります。唐種招魂(からたねおがたま)、その香りから「バナナの木」などと呼ばれることもあります。写真を撮りましたが、地味な花なので、また次回にでも・・・。
 また、門の前では、卯の花が咲き始めました。夏が来るのですねぇ〜 ♪
 歌では、卯の花の匂う垣根に〜」とありますが、実際はあまり香りません。この「匂う」というのは、香りがするという意味ではなく、花が盛りに咲いているという意味なのだそうですよ。
 たくさんの方に楽しんでいただき、写真を撮っていただいたレンゲも、ピークを少し越えた気ががします。今日も、陽が当たって、とても綺麗でした。
 若葉が美しく、花いっぱいの季節を、どうか満喫なさってくださいね!




       晩   春   の   庭   に   咲   く   花   終   る   花        稲畑汀子