4/22版 




                    若緑が美しい境内         マウスを載せれば写真が変わります

 今日は朝からいいお天気。最高気温は19度止まりで、蔭にいるとちょっとひんやりしますが、歩いていても気持ちがいい日でした。
 風が強く、向こうに見える西山が少し霞んでいました。ネットで確かめて見ると、黄砂が少し、PM2.5は結構飛んでいるとのこと。どうも喉の調子がよくないと思っていました。大陸からの迷惑なプレゼントです。
 境内の新緑が美しくなってきました。
 少し紅い桜の蕊やもみじの花が梢にはいっぱい付いているので、スッキリとした新緑の色ではありませんが、先週よりも大きく葉が広がって、緑も鮮やかになってきました。
 これからしばらくの間は、本当に気持ちのいい季節です。天気がよければ尚更。でも、今は、4月初旬の桜の花と後半からの大型連休のちょうど狭間で、境内を訪れる人はごくわずかです。今こそ‘狙い目’です。おやつでもご持参になって、ゆっくりお過ごしください。




       夕   暮   の   水   の   と   ろ   り   と   春   の   風          臼田亜浪





           鐘楼周りの八重桜 / 清楚な美しさの白山吹      マウスを載せれば写真が変わります
 境内で、今一番豪華な景色が見られるのは鐘楼の周り。ピンク色の八重桜が満開になっています。重たそうな八重の花が‘たわわ’に咲いているので、ちょっと暑苦しいぐらいです。
 正面の参道からはあまり目立たないので、気が付く人はわずか。墓地からのほうがよく見えるので、墓参の帰りにお花見をしておられる方をよく見かけます。
 もう数日したら、花が散って、地面がピンク色に染まります。八重ですから、花びらの数は普通の桜よりもずっと多く、散った風情はなかなか見応えがあります。
 そんな‘豪華’な桜と正反対なのが、白く清楚な花を咲かせる白山吹。緑の若葉と相まって、何とも楚々とした姿。こちらのほうが、ボク好みです。


       手前がシャガ、向こうはレンゲ草 / 中国青花シャガの花   マウスを載せれば写真が変わります
 一面の‘お花畑’となっているのは自坊の前庭。赤紫のレンゲ、白いシャガ、紫の蔓日々草が一気に咲いて、八重桜と比べるとかなり控え目ながら、とても美しい景色を見せてくれています。
 レンゲ畑は、寺にふさわしいというよりは田園風景のようなものですが、見た時だけでも幸せな気持ちになれるので、近年毎年種を蒔いて‘お花畑’を出現させています。
 数年先には、この場所にもう一種類のシャガ、「中国青花シャガ」がお目見えする予定です。
 中国青花シャガは、その名の通り、中国原産の濃青紫色のシャガです。普通のシャガも、もとはといえば中国からの帰化植物です。花は姫シャガとよく似ていますが、大きさはもちろん、葉が違います。
 去年、2株を買って育成していたのが、今春初めて花を咲かせました。シャガ同様に繁殖力が旺盛なので、積極的に増やせば、数年後には白と青のシャガの共演が見られるようになるでしょう。
 来週には、つつじも咲き出しそうです。目まぐるしく、咲く花、散る花が入れ替わる、春爛漫の境内。ぜひお越しください!




       紫  雲  英  田  の   濃  き  も  淡  き  も  花  盛          山口誓子