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                  桜の花と新緑が同居する境内       マウスを載せれば写真が変わります

 今日は朝から快晴! 最低気温は7.5度でしたが、気温はグングン上がって最高気温は24度を超えました。ちょっと動くと暑いぐらいでした。
 今日が素晴らしいお天気で、明日は雨の予報。桜を見るには1日でも早いほうがいいためか、今日は境内を訪れる方が多かったです。といっても、紅葉の頃と比べたら、まったく比較にはなりませんが・・・。
 お墓参りに来られる方も多く、予期せぬ墓参にちょっと慌てました。
 今年は、本当に長い間、桜を楽しませてもらいました。この時期に、まだ桜を見られるなんて、近年あまりなかったことです。ホテルが取れずに遅い目の予定を立てざるを得なかった方は、かえってラッキーでしたね。
 京都市の小学校は10日が入学式でしたが、新入生たちも満開の桜の下を通って出席されたことでしょう。


             見る見る散っていく桜 / 桜から新緑へ      マウスを載せれば写真が変わります
 境内の景色は、桜から次第に新緑の季節へと移りつつありますが、まだまだ桜が優位。1週間後には、新緑優位に逆転していることでしょう。
 今日1日でかなりの桜が散り、地面は花びらのドット模様。いくら掃除をしても甲斐がないので、朝一度やっただけで、後は放ったらかし。掃除ができてないと思う人もおられないでしょう。明日雨が降れば、あちこちで花筏が見られるでしょう。
 もうしばらくすると、パラパラ、パラパラと、桜の蘂が降って来ます。髪の毛に蕊を付けた方を見かけるもこの時期ならでは。ボクの頭には、蕊も乗っかりようがありません。
 楠や樫の木などの常緑樹は、新しい芽を吹くと同時に、古い葉を落とします。これからは、桜の蕊、広葉樹の古い葉、もみじの花殻などの掃除が忙しくなってきます。
 冬枯れの景色が桜の花に彩られるようになり、終わりかける頃にはもみじが芽を吹いて花を咲かせます。とても駆け足な季節のまっただ中です。




       空  を  ゆ  く  一  と  か  た  ま  り  の  花  吹  雪          高野素十





              春らしい山吹の黄色 / シャガの花        マウスを載せれば写真が変わります
 境内ではいろいろな花が咲いています。
 山吹や連翹(れんぎょう)の黄色い花も、春らしさを演出しています。
 シャガの花もあちこちで咲いています。もともとは自坊に植わっていたものですが、グランドカバーや土の流出を防ぐために、境内の各所に植えました。とても繁殖力が旺盛なので、あっという間にこの季節の境内を彩る花のひとつとなりました。
 自坊の前では、レンゲの花が盛りとなってきました。「わぁ、なつかしいわぁ」と仰るのは、ある程度の年齢以上の方。今では農村でもほとんど見かけなくなりました。
 椿も咲いていますし、これからは藤や八重桜も咲いてくるでしょう。新緑も目に鮮やかです。「何が咲いているかな?」とワクワクしながら散歩が出来るこれからの季節のほうが、ボクは楽しみです。




       暮  れ  か  か  る  雲  の  端  に  見  し  春  の  色         潁原退蔵