4/7版
今朝の最低気温は14.6度。5月22日の平年値と同じでした。昨夕からの雨もあって湿度も高く、ムッとするほどあたたかい朝でした。
そして、やはり満開も今日あたりと、変わりません。こんなことは滅多にないことです。 お天気がいいと青空に桜の花が映えるのですが、今日はまったく望みがありません。でも、ピーカン(快晴)だと、花が白飛びして、うまく写りません。撮影に回ってきたJR東海の桜担当も、「これぐらいが写真を撮りやすいです」と仰っていました。 「表写真」は縦皮桜ですが、下の方の花の色が白いのがおわかりになりますか? 上の方が江戸彼岸系の縦皮桜、下の方は染井吉野です。縦皮桜の花の色はこれからどんどん薄くなって行きますが、今日時点ではこんなに違うわけです。 桜を見るなら、品があって美しい江戸彼岸! 染井吉野は凡庸な気がします。 き れ い ね と 知 ら ぬ 人 と の さ く ら か な 相生葉留実
1週間後は桜も蘂だけとなって、もみじがもっと葉を広げているでしょう。様々な色がない交ぜになる季節の到来です。 境内は、いろいろな花が次々と咲き始めています。 山吹の黄色も、目には新鮮です。 ここ数年を掛けて、山吹を50株ほど増やしましたが、今年はどれだけ咲いてくれるか楽しみです。 桜でワイワイガヤガヤなるのには閉口しますが、いろいろな花が次々と咲いてくる。とりわけ、自分が植えたものが花を咲かせるのは、何ともうれしい限りです。
自坊の門前には、かなり以前から連翹が植わっています。それを挿し木で増やして植えたのが、総門前の法伝寺の玉垣添いの株です。日当たりもいいので、わずか数年でグングン大きくなりました。これも数年後が楽しみです。 また、自坊前ではレンゲが咲き始めました。 勝手に生えているのではありません。毎年9月過ぎに種を蒔いて発芽したものが、冬を越して、今の時期に開花するのです。種は、ほとんどが中国産です。 もうしばらくしたら、レンゲの花の絨毯になって、ご婦人たちの「わぁー、懐かしい!」という歓声を浴びるでしょう。中には、柵を乗り越えて、少女時代に戻ったかのように、レンゲを摘む人もおられます。 たくさんの花が咲きますが、春の陽気に浮かれたのか、花盗人が多くなるのも春です。 連 翹 の 何 も 語 ら ず 黄 よ り 葉 へ 渡辺桂子
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