3/16版
冬型の気圧配置が西から緩んできました。スッキリ晴れてはいませんが、空の半分ぐらいは青く、日差しもあって、そろそろ春本番に向かうような気配です。
山茱萸の木は10本以上ありますが、すっかり開花しているのは1本だけ。あとは、黄色い花色が目立ってきたりしているものや、まだ蕾がかたいものなど、様々です。染井吉野のようなクローンではないので、かなり個体差があるようです。 この花の写真を撮るのは難しいです。遠目に撮っても、目で見るほどには花が際立ちませんし、この黄色が写真ではなかなか出ません。 本堂北側の馬酔木は、今が見頃です。派手な花ではありませんが、きっと春を実感させてくれるでしょう。 馬酔木はかなりの古木揃いで、枝枯れがひどかったので、数年間土壌改良を続けたり、花殻の除去などにも精を出しました。また、後継木も10本ほど植えました。その甲斐あって、今年は花数も多く、子株もよく咲いてくれました。うれしさも一入です。
お彼岸のお中日には満開か、散り始めていることが多いので、今年の開花は遅い目です。 参道から5メートルほど離れた土手の上に植わっているので、桜吹雪でも舞わないと、大半の人は花に気が付いてくれません。折角ですから、お彼岸にお参りになった方には、「桜ん坊が咲いていますよ。その下には、侘助も見頃ですよ」と案内してさしあげましょう。 野では、すみれの花がいっぱい咲いています! 日に日に花の数が増えて、草むらの中でも目立つようになりました。 別のところでは、大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)もよく咲いています。この花も春の訪れを一早く知らせてくれます。 あちらこちらから‘雑草’が元気よく芽を吹いて、あっという間に蔓延りだし、野に小さな花が満ちてきた時、「あー、春だなぁ」と実感します。もうそろそろ、そんな季節ですね! 萌 え 出 づ る 其 若 草 も 育 て つ つ 高浜虚子
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