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           雲一つない青空。もみじの枝越しに建物が見えます   マウスを載せれば写真が変わります

 厳しい冷え込みが数日続いたと思ったら、昨日・今日は12度を越える気温。日の当たるところにいると、少しも寒さを感じず、もうすっかり春になったような気分でした。
 誤用だとわかっていても、つい「三寒四温」という言葉が浮かんできます。
 2週間前に降った雪が、屋根から落ちて圧雪となって、いまだに残っています。雪が降ってうれしいのは、子供と写真を撮る中高年、スキー関係者ぐらいでしょうか? 雪のせいで雨樋は痛み木々の枝が折れたりしました。もう降らないように、加持祈祷したいような気持ちです。効くかなぁ・・・。
 今日のような、春の訪れを実感させてくれる陽射しは、本当にうれしいものですが、そう簡単には春も来てくれません。もう一度くらい、雪が積もるのを覚悟しておかなければいけないでしょうね。




     叱   ら   れ   て   目   を   つ   ぶ   る   猫    春   隣          久保田万太郎






               陽光を受ける水仙 / 手水の菊        マウスを載せれば写真が変わります
 日当たりのあまりよくない場所に咲く水仙は、ヒョロッと長く伸びて、雪に倒されてしまいましたが、日当たりのところに咲いている株は、雪にも負けないで、シャキッと立っています。その姿は人の気持ちを明るくさせてくれますが、雪に倒れた水仙も、それはそれで趣の深いものです。
 手水のところに、時々、花を差していく人がいます。今日、その花を久々に見ました。寒くて引き籠もっておられたのでしょう。
 その人の‘正体’をボクは知っていますが、遠方から電車に乗ってこられるので、そう凝った花は買えず、季節を問わずだいたいは菊。でも、今日はその花も輝いていました。写真を送ってあげようと思います。
 天気によっても、見る者の心持ちによっても、同じものがずいぶん違って見えます。今日はお天気も良し、気持ちも爽やかで、見るものすべてが美しく見えました。逆にならないようにしなければ・・・。


               もうすぐ開く太郎冠者 / 紫陽花の緑の芽    マウスを載せれば写真が変わります
 本坊書院の名木「シャシャンポ」の後がまとして去年植え替えた椿「太郎冠者(有楽)」が、よく咲いて来ました。
 写真の太郎冠者は、本堂南側の墓地との境界の土手に咲いているものです。植えてから、まだ5〜6年ですが、結構、次々と花を咲かせてくれています。盛りはまだ先ですが、これからは境内を散策する度に立ち寄る場所になりそうです。
 紫陽花もその芽に緑色が見えるようになってきました。気の早い株は新しい葉っぱを出していましたが、寒さに当たって、ほとんど茶色く枯れていました。待ち遠しい気持ちはわかりますが、ここは我慢のしどころです。
 先日来、寒肥を施して回っていますが、今年はうまく咲いてくれるでしょうか? 「真如堂の紫陽花」が少しずつ認知され始めたので、ちょっとプレッシャーがかかります。でも、あまりあれこれ手を掛けない方が、いい結果が得られそうですね。
 さぁ、来週はいよいよ節分、そして立春です。インフルエンザとノロには、くれぐれもお気を付けください。




     春   待   つ   と   い   ふ   大   い   な   る   言   葉   あ   り        後藤夜半