1/20版
新年ももう20日。今日は大寒。これから節分の頃にかけてが、1年で一番寒い季節です。
折れてもなお花を咲かせ続けてくれる姿には、けなげさを感じます。 もみじの梢には、小さな種がぶら下がっています。その種が北風に揺れる姿は、いかにも冬らしい、寒々とした景色です。 でも、今年は種の数が総じて少ない気がします。去年が、もみじにとっては‘安心’できる気候で、種をたくさん付けなければいけないという危機感が薄かったのかも知れません。 春になると、この種が芽吹いて、何万という小さな若緑の‘森’が境内のあちこちに現れます。そんな光景を想像しながら春を待つのも、愉快なものです。
この龍の髭の実、「龍の玉」はコバルト色です。寒くなるにつれて、色に冴えが出てきました。この実が、コバルト色なのはどういう理由からでしょう? 藪欄などに、同じような色や深緑、黒い実をならせる植物があり、いずれも繁殖には鳥の助けを求めているように思えるのですが・・・。そういうことを調べ始めると、‘ツボ’にはまってしまいそうな気がするので、止めておきます。 いつも申し上げますが、春や紅葉の時期ばかりではない、冬には冬の深い楽しみがいたるところに隠れています。 探 梅 や 枝 の さ き な る 梅 の 花 高野素十
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